なぎなた踊り

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敵討ちのシーンが再現される踊り

なぎなた踊り〜本踊り
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡中種子町野間旧種子島空港跡地
【撮影日時】
2006年12月3日/11時07分〜11時14分
【写真情報】
サイズ[36.6〜42.6KB]、カメラ[CANON IXY 700]
【奉納場所】
不明
【奉納時期】
不明
【アクセス方法】
伝承されている秋佐野地域は、中種子町市街地から車でおよそ15分です。

【踊りの説明】

二〇〇六種子島土木フェスタの会場で披露された増田秋佐野地域に伝承されているなぎなた踊りを中種子町連合青年団の皆さんによる踊りです。

中種子町連合青年団は、少子化に伴い秋佐野地域に伝承されている郷土芸能を、九年前この「なぎなた踊り」を踊った人から指導を受け練習に励み、平成十八年鹿児島県青年大会に出場したところ、最優秀賞を受賞。さらに全国大会でも見事最優秀賞を受賞し、全国に中種子町をアピールすることができたとのことです。

秋佐野地域の「なぎなた踊り」の物語の由来は、次の通りです。なお、なぎなた踊りは、「団七口説」とも呼ばれています。

奥州の国で、通りがかりの団七武士に、ふとしたことで言いがかりを付けられ、斬られそうになった二人の娘(みやぎの・しのぶ)をかばった情けのないその刃に散った父親の与太郎の仇討ちを、二人の娘が決意するところから物語は始まっています。その後、二人の娘は江戸に下り、五年の間、手裏剣・なぎなた・刃鎌などの兵法を学び、奥州から下ってきた団七武士を見つけ、見事、仇討ちを果たし、さらに故郷の殿様からは親思いの姉妹であるということで、ご褒美まで賜るという物語になっています。

ところで、この地域のなぎなた踊りは、他の地域のなぎなた踊りと特に変わったところはありません。本踊りのときに太鼓と鉦の位置が娘と武士の隊列と同じ位置で踊る様子が大きく違っています。娘が三人、武士が三人、太鼓が一人、鉦が一人の合計八人で踊りを披露してくれました。

まず、娘の服装は、頭に紺色のハチマキと色鮮やかな衣装姿のタスキがけ、右手になぎなたを持ち白足袋を履いています。一方、でん七武士は、黒のハカマ姿に白いハチマキをして、腰に刀を差し黒足袋を履いています。太鼓と鉦は艶やかな衣装姿です。

太鼓と鉦が先導して娘が一列になり、右手になぎなたを持ち、歌にあわせて入場してきます。娘の入場が終わると、今度は武士が左腰に刀を差し入場してきます。そして、娘の頭とでん七武士の頭が口上し合い本踊りが始まっていきます。

なぎなた踊りは激しい動作はありませんが、敵討ちのシーンが再現され、古式床しき時折哀愁も感じられ踊りに感動させられます。写真は、後半の部分を踊っています。娘と武士が戦っています。太鼓は娘の動作を、鉦は武士の動作を真似しながら叩き踊っていきます。最後は武士から退場し、最後に娘と太鼓と鉦が退場して踊りが終了します。

なぎなた踊りは、物語風でたいへん貴重な踊りです。

なぎなた踊り〜娘の入場 なぎなた踊りの出端です。出端は、娘から入場します。なぎなたは、腰に支えながらの入場です。写真は、鳴り物が先導しての出端です。これが終ると武士の入場です。
なぎなた踊り〜武士の入場 なぎなた踊りの出端で、武士が左腰に刀を差しての入場です。その間、娘は外側を向き、正座して待ち受けています。このあと、口上し合い、本踊りが始まります。
なぎなた踊り〜終盤の武士と娘の対決シーン 写真は、終盤の武士と娘の対決シーンです。太鼓は娘を、鉦は武士を、その仕草に合せて踊っていきます。本踊りが終わると、退場です。

秋佐野なぎなた踊り

与太郎娘の姉妹なるが
わしが父親五ヵ年前に
すこしなるぎで団七殿の
お手にかかりて あいはてました
わたしゃお江戸で兵法の稽古
稽古するのは そらなになにか
一で手裏剣 二でなぎなたよ
三でじんがまくわしく伝授
もうは おにでも あましはせまい
くだりついての団七殿と
すぐに対面つかまつる

さあよいよい 國を申さば 奥州の國
男しがうじ 団七なるが
女申さば この國やくしょ
与太郎娘の 姉妹なるが

いかに 団七殿

え〜なんじゃ

五ヵ年前 御身の手にかかり
あいはてたる 与太郎娘のしのぶなり
こどのおこるもわれゆえに
なんとおてしたに

え〜女ども 姉妹一緒にでよ

え〜かごんは おってのこと

勝負こそ かんようなり

※おおそれそれと 声かけあわせ
  習いこんだる 手並みをみせず
  おおつまこおつ 火ばなをちらす
  あんのごとくに 団七殿は
  はらいかねてと 見えにける
  よくも見えしも はや手裏剣は
  ゆでのまなこに うったと見えたいな
  いもと なぎなたをおっとりあわせ
  えてのかいなを からりと落とす
  姉のみょうぎの じんがま いだし
  とりておさえて いまおぼえたか
  みずもたまらぬ 首をかけおとす

※繰り返し

かたきを打ちたよ あよ嬉しさよ
親の守りか その日の げちか
國の殿様 ごほうびをたもる
もうは わが家へ急ぎゆく