山口踊り

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女性らしいしとやかさな動きを感じさせてくれる山口踊り

本踊り
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡南種子町ふるさと祭会場
【撮影日時】
2016年11月3日(木)/14時09分〜14時39分
【奉納場所】
南種子町茎永宝満神社
【奉納時期】
不定期
【アクセス方法】
南種子市街地から県道586号線を経由すること約10分で宝満神社。

【踊りの説明】

茎永中ノ町に伝承されている山口踊りです。通称、源太郎踊りといわれているものです。種子島の各地に、この源太郎踊りに似た郷土芸能がありますが、西之表市住吉から広まったと言われています。

山口踊りの由来は、歌詞の二番に「山口下りの源太郎」とあることによります。山口踊りの男性の服装は、頭に笠をかぶった踊り子が十人、太鼓十六人が小太鼓や鉦を持っています。笠をかぶった踊り子七人は、黒の着物を着て鮮やかな片タスキをしています。

一方、太鼓を持った男性の踊り子は、色鮮やかな着物を着て、頭はハチマキ、白地のズボン下にケハンをしてワラジを履いています。女性は二十人くらいで、黒の着物で鮮やかな片タスキをして、日の丸のセンスを持ちワラジを履いています。総勢四十五〜六人で奉納していきます。

二列縦隊で太鼓や鉦を叩きながらゆっくり入場して、次第に円形の隊列になり、最初の長者殿を踊ります。太鼓や鉦の数も多いので、大変にぎやかで古式床しき、時には優雅さや哀愁も感じられます。また、女性も加わっていますので、踊りに艶やかさや色気もあります。見ごたえのある郷土芸能です。

太鼓の音、鉦の素朴な音、艶やかな衣装姿、どれをとっても哀愁に満ち溢れています。派手さと地味さとが混ざっており、よくバランスが取れており、華やかな中にも、女性のしとやかさも感じられる素晴らしい踊りを堪能させてくれました。

 
入場 最初は、二列縦隊になっています。左右に広がりながら、二重円の踊る隊形になります。そして、長者殿を踊ります。山口踊りでは、入場時に長者殿を踊りません。
出端での外周女性の踊り子 写真は、第1組踊り「長者殿」の外周女性の踊り子です。センスを持っての手踊りは哀愁に満ち溢れています。なお、本踊りでは、外周は時計回りに移動します。
対面の太鼓同士が入れ替わっているところ 山口踊りの隊列は、外周は円形の隊列、鳴り物は、水平の隊列により踊られています。写真は、対面の太鼓同士が入れ替わっているところです。いわば、崩しになるでしょうか。
女性踊り子 女性踊り子の手踊りです。山口踊りは、しつこく繰り返しの手踊りです。手の動かしかた、ひねり、開き、にぎりなど細かい実妙な所作が女性らしいしとやかさな動きを感じさせてくれます。山口踊りの手踊りの見どころでもありますよ。
手踊り これは、最後の組踊り「上は山」です。移動しながらのリズミカルな踊りです。「やらやらみごとやらみごと」の歌詞で、すべての踊りが終了します。

山口踊り

一 長者殿

長者殿の お館さまに お参りやる
槍薙刀のお供の衆は又五百人
草葉もなびけどお立ちやる
草葉もなびけどお立ちやる

二 源太郎

あれこらこれの 山口下りの源太郎 山口下りの源太郎
源太郎殿こそ 若衆の中でも若士ぶる 若衆の中でも若士ぶる
上のお寺に 笛が鳴る あいちょろちょろと笛が鳴る
出ては逢いたし 暇はなし なでうごけや なでおしゃる

三 音に聞く

音に聞く 音に聞く 駿河の国の千代丞殿は
恋を召す 駿河の松女は十四なり
千代丞殿は、十五なり
十四と十五の仲なれば
言葉に花をば咲させたや 咲させたや
千代丞殿のおしゃるには 二つ刀は捨つるとも よもや捨てじの松女殿
松女殿のおしゃるには 唐の鏡は捨つるとも
よもや捨てじの千代条殿

四 十七・八

十七・八の秋野を行けば 小萩もさかる
我もさかる 我もさかる
人の嫁女は 髪ぼけぼけた
ぼけたこそ よけれ
何がよ 今朝のはね言葉
人の小娘に よさりやよと 言うたら
いやおら知らぬ何事も

五 土佐から船

土佐の小川に おこぎに出たら
土佐殿からで 腰しめられた
帯しめ切るな 襷締め切るな
糸より細い おらが腰よば
土佐から船が 三隻程参る
先なは銭よ 中なわ金よ
後なわ土佐の 真砂米よ
真砂米ならば 箕でひいて計れ

六 めでし

めでししのびの 言葉のかけそよ
只こいがねの 野辺の草
佐賀の斗ますに 一合がないでよ
君や末代で わしゃ一度

七 上は山

上は山 上は山 下は清水に冷やされた
聞きかねた桜花かよ 桜花かよ
やらやらみごとやらみごと
やらやらみごとやらみごと
鶯が鶯が 花ふみ散らす細足で
大薙刀で さくと切らばや さくと切らばや
やらやらみごとやらみごと
やらやらみごとやらみごと


※ 2016年11月3日、種子島の南種子町ふるさと祭り会場で、茎永地区中ノ町による伝統芸能山口踊り別名源太郎踊りを紹介しています。この動画の中には、長者殿、源太郎、音に聞く、十七・八、土佐から船、めでし、上は山の踊りを字幕スーパーで収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統芸能:山口踊り茎永地区中ノ町ふるさと祭での踊り

2016.11.22〜