釜祝い・初祈祷

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種子島製塩発祥の地

釜祝い〜式が開始する前
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡南種子町西海下立石
【撮影日時】
2014年1月2日(木)/7時54分〜9時37分
【行事場所】
南種子町西海下立石公民館
【行事時期】
毎年一月二日、午前八時より
【アクセス方法】
南種子市街地から町道経由すること約15分で、この地に着きます。

【行事の説明】

下立石地域に伝承されている「釜祝い」です。毎年一月二日に、午前八時から下立石公民館で、関係者が集まり行われている伝統行事です。下立石地域は、種子島で最初に製塩釜焚きが行われた地域です。

この日、関係者17人が集まり、二列対面で向き合っています。前のお膳には、コップと刺身が置かれています。時間になると、釜人から「これより、釜祝いを行います」と宣言します。そして、「お神酒と初穂を回します」と宣言し、二合ビンに入った焼酎と重箱に入ったお米を回します。

全員にお神酒と初穂が廻り終わると、床の神棚に戻します。それが終わると、全員に雑煮が与えられます。しばらくは、刺身や雑煮の肴で、焼酎を楽しみます。しばらくすると、釜人が、「ひとかるいを回しました」と宣言し、湯のみ茶碗と焼酎のキャップのコップで、お神酒を飲んでいきます。下座の最後の人が飲み終わると、「これで、終わりました」と宣言し、無事、釜祝いが終了します。

その一連の釜祝いの模様を掲載しています。なお、写真一枚目は、初穂とお神酒が回し終わり、お雑煮とお刺身が振舞われます。釜人は、写真左前方に座っています。

釜祝い〜お神酒と初穂 写真二枚目は、お神酒と初穂を回しているところです。初穂は、重箱に入っており、箸で手に取り食べていきます。
釜祝い〜床に戻されたお神酒と初穂 床には、昔、製塩で使われていた道具や、製塩にまつわる伝承文書などが置かれています。写真手前が、初穂とお神酒です。
釜祝い〜古文書 鎌倉時代から伝わるといわれている古文書は、箱の中に入れて保存されています。釜人が引き継ぐことになっています。古文書は、長い年数が経過しているので、紙もぼろぼろになっています。保存用に書き写しは行っているといいます。そのほか、壺なども置いています。
釜祝い〜雑煮を食べる お神酒と初穂の回しが終わると、雑煮が振舞われます。これを肴に、しばらくの間、静かな雰囲気の中で、焼酎を楽しんでいきます。写真のものは、当方が頂いたものです。美味しく食べさせていただきました。
釜祝い〜お膳の準備 奥様四人で、お膳の準備をしていました。下立石地域は、漁業も行なっています。酒の肴の準備を終え、配膳を待っているところです。
釜祝い〜ひとかるいを回す 少し時間が経過すると、釜人から「ひとかるいを回しました」と宣言されていきます。3つのコップにお神酒を入れて飲んでいきます。下座の最後の方が飲み終わると、「これで、終わりました」と宣言します。そして、釜祝いが終了します。

下立石地域の初祈祷は、毎年、一月二日に地区公民館で、釜祝いが終わったあと行っています。出席者も釜祝いと同じメンバーです。

ところで、「初祈祷」とは、「ハマ祈祷」、「町祈祷」とも呼ばれ、種子島の各地域で行われています。地域によっては、「先祖祈祷」とも呼んでいます。悪魔を退治し、地域の繁栄、安泰、無病息災などを祈る行事です。今年の初祈祷は、午前十時ごろ、神主により神事が行われました。初祈祷は、神主の祈祷、お祓い、祝詞の奏上、関係者の玉ぐし奉奠などです。

その一連の初祈祷の模様を掲載しています。

初祈祷〜神棚の供え物 写真一枚目は、床に置かれた供え物を写しています。神棚の供え物は、旬の野菜、大豆、塩、お米、餅、魚、お神酒などです。
初祈祷〜神主による祈祷 神主による祈祷です。神様の門戸を開くときには、「もー」という言葉で、長めに声を出して祈祷します。
初祈祷〜祝詞の奏上 お祓いが終わると、祝詞の奏上です。下立石地域の繁栄、安泰、無病息災などを読み上げます。これが終わると、玉ぐしの奉奠です。
初祈祷〜玉ぐしの奉奠 地区関係者による玉ぐしの奉奠です。これが終わると、一連の初祈祷も無事終了します。
初祈祷〜神主へのお膳 初祈祷の神事が終わると、ナオライです。写真のものは、神主へのお膳です。雑煮、お刺身、煮豆、サラダ、揚げ物、ちらし寿司などです。

下立石地域の皆様お世話になりました。

【動画コーナー】

※ 2014年1月2日、南種子町下立石集落で行われた釜祝い及び初祈祷を撮影したものです。この動画に中には、釜祝い、初祈祷を収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:南種子町下立石の釜祝い・初祈祷

 
2014.1.4〜