ツワ取り

郷土料理になくてはならないのがツワ

種子島では、「ツワブキ」のことを単に「ツワ」と呼んでいます。また、ツワブキを取りに行くことを「ツワ取り」といっています。

早春になると、ツワブキの新芽が出てくるのでそれを取りに行くのです。海岸付近や杉林などではこのツワ取りが盛んになってきます。

郷土料理になくてはならないのがツワなのです。種子島のツワは美味しくて、「種子島の味」、「種子島の香り」と言っていいでしょう。

普通は、煮しめにして食べることになりますが、卵とじにするのもとても味がいいと聞きます。もちろん、時期になるとスーパーの店頭でも並び売られています。

写真の場所は、現和田之脇と庄司浦との中間付近の県道75号線沿いです。ご覧のとおり、ツワブキがたくさんあるのが分かると思います。馴れた手つきで手早くツワを取っていました。写真右に女性の方がいますが、その近くにツワを入れるビニール袋を置き、取ったツワを入れていました。

「たくさん取れましたか?」と聞いてみましたら、「たくさん取れましたよ!」と笑顔で答えてくれました。周辺は急傾斜になっており、やはり慣れているんですね。新芽はやや葉と茎が白っぽくなって、ヒゲみたいなものがたくさん付いているのですぐ分かります。

ツワは、種子島の味

ツワ取り
【撮影場所】
鹿児島県西之表市現和田之脇県道沿い
【撮影日時】
2007年3月21日/10時57分

ツワの新芽

ツワの新芽
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田十三番旧県道沿い
【撮影日時】
2010年3月2日/15時08分
2017.2.13〜