お茶

番屋峯でいち早く新茶の収穫作業が始まった!

種子島は、お茶栽培も盛んな島です。種子島の各地で栽培されています。種子島全体の状況は、栽培面積151.36ヘクタール、茶業農家は61戸、生葉生産量は平成27年度実績で262.9トンです。

表1 平成27年度実績
  西之表市 中種子町 南種子町 合計
栽培面積(ha) 106.46 24.3 20.6 151.36
栽培戸数(戸) 48 3 10 61
生葉生産量(t) 188.0 49.9 25.0 262.9

表1に種子島のお茶生産状況を示したものです。この表から分かることは、

戸数あたりの栽培面積は、中種子町が8.1ヘクタール、西之表市が2.2ヘクタール、南種子町が2.1ヘクタールとなっています。また、戸数あたりの生産量は、中種子町が16.6トン、西之表市が3.9トン、南種子町が2.5トンとなっており、戸数あたりの収穫量は、中種子町が断然トップとなっています。

種子島のお茶栽培地域は、西之表市では、古田、安納、鞍勇、平園などです。古田番屋峯では、茶業専業で大規模栽培を行っています。したがって、霧の発生も多く、お茶には好都合となっています。また組合組織をつくり、茶業拡大に努めています。もちろん、組合員による規模の大きい荒茶工場もあります。

一方、中種子町では、野間、長谷地域が主で、南種子町では、野大野、上瀬田地域が主です。

種子島で栽培されているお茶の品種は、ユタカ、みねゆたか、松寿、しまみどり、やぶきた、あさのか、めいりょく、栗田早生、ヤエホ、やまかい、さえみどり、紅立ち、あさつゆなど多数にわたりますが、やぶきたはお茶の中でも一番味がよいので、日本全国で栽培されている品種です。

ところで、最近注目されている品種は、「さえみどり」だと聞きます。「さえみどり」の特徴は、お茶を注いだ時に、鮮やかな緑の色彩が出てくることです。組合員の話によれば、この「さえみどり」が人気上昇中とのことです。

一番茶は、三月下旬から四月二十五日頃まで収穫されます。ほぼ二週間間をおき五月十日前後〜五月二十五日前後まで二番茶を収穫していきます。六月十日前後から六月二十五日前後まで三番茶を収穫し、七月中旬ごろから八月二十日前後まで四番茶を収穫していきます。

最後の四番茶が終わると、お茶の生産は終了で、管理作業を行っていきます。一月〜九月の間は、肥料などをやっていき、九月〜二月に予防なども行います。また、二月、五月ごろに予防があります。茶業を営む農家は若い人が多く、活気に満ち溢れています。

写真一枚目は、古田番屋峯窪田良二さんのお茶畑です。平成31年3月27日、初の新茶収穫作業となりました。平成31年の新茶の収穫は、前年に比べ3日早い収穫となりました。窪田さんによると「今年もいいお茶ができている」と話されていました。

刈番機械を使っての作業で、収穫しているお茶は松寿(しょうじゅ)という品種です。松寿は、栗田早生の選抜品種といわれており、早く収穫できるのが特徴で、種子島全域でたくさん栽培されています。ミルキーな甘い香りとさっぱりした味わいを楽しめるのが特徴です。

この日、窪田さんの茶園では、家族ぐるみで収穫作業を行っていました。娘さんも機械に乗りながら葉の出来具合などを調べていました。

写真四枚目は、下嶋さんのお茶畑です。家族で新芽の出たお茶に黒のシートを覆う作業を行っているところです。日光を遮断して、黄色の新芽を鮮やかな緑に変色させるものです。また、シートを覆うことによって、味わいも一段と際立ってくるそうです。収穫するまでは手の込んだ管理作業が必要です。

写真五枚目は、スプリンクラー装置を使って、ダニの駆除を行っているところです。一見すると何もないような感じですが、注意してみると、ところどころ黒く変色している部分があります。ダニが付着しているといいます。それを防除しているのです。「スプリンクラーを使うと作業は楽するが、量をよく使う」と話してくれました。管理作業も大変です。

三番茶の刈り取りが終わると、追肥を行います。その前に剪定作業も必要です。八月下旬までに四番茶の刈り取りを行い、十一月ごろ剪定作業を再び行います。

最近は、種子島茶の普及も行っています。荒茶を加工し、種子島独自のお茶の販売も行っています。写真6枚目は、種子島松寿園として販売している松下茶園です。今年は、東武百貨店のお中元でも取り扱っているという。かごしまうまいもんお茶グランプリも受賞し、種子島茶のよさをPRしています。

なお、お茶に関することは、種子島茶生産組合にお問い合わせてください。
 住所 鹿児島県西之表市古田1100-55
 電話 0997-23-8517

【実績データ提供:西之表市役所・中種子町役場・南種子町役場】

新茶の新芽

新芽
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田番屋峯
【撮影日時】
2019年3月27日(水)/9時29分

刈番機械を使っての収穫作業

刈番機械のバリカン刃
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田番屋峯
【撮影日時】
2019年3月27日(水)/9時01分

葉緑素計で計測する

葉緑素を計る
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田番屋峯
【撮影日時】
2017年4月1日(土)/8時21分

黒のシートを覆う作業

黒のシートを覆う作業
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田番屋峯
【撮影日時】
2015年3月29日(日)/9時30分

管理作業〜ダニの駆除

管理作業〜ダニの駆除
【撮影場所】
鹿児島県西之表市安城平園
【撮影日時】
2014年3月30日(日)/13時43分

種子島松寿園

松下茶園
【撮影場所】
鹿児島県西之表港新埠頭
【撮影日時】
2016年6月27日(月)/14時37分
 

※ 2021年3月27日(土)、西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合澤柳伸一さんの茶畑で、令和3年産新茶(一番茶)の収穫作業の模様を紹介しています。この動画の中には、茶園での刈番機械による収穫作業、澤柳さんのコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
令和3年産新茶の収穫作業古田番屋峯澤柳伸一さんの茶園〜種子島の農業

※ 2020年3月29日(日)、西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合澤柳弘務さんの茶園で、2020年産新茶の収穫作業の模様を紹介しています。この動画の中には、茶園での刈番機械による収穫作業、澤柳さんのコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
種子島茶生産組合澤柳弘務さん令和2年産新茶の収穫作業3月29日

※ 2020年3月29日(日)、種子島の西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合茶工場での新茶の積み下ろし、生葉コンテナへの投入、蒸し器による生葉処理、葉打機、揉捻機、中揉機、精揉機での処理、製品出荷の状況、組合事務局長のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
令和2年産新茶の製茶出荷種子島茶生産組合茶工場

※ 2019年3月27日(水)、西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合窪田良二さんの茶園で、2019年産新茶初摘み収穫の模様を紹介しています。この動画の中には、茶園での刈番機械による収穫作業、窪田さん及びお手伝いされていた娘さんのコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
種子島茶生産組合窪田さんの2019年産新茶の初摘み収穫作業

※ 2018年3月26日(月)、種子島の西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合「射場貴大」さんの茶園で、2018年新茶初収穫の模様を紹介しています。この動画の中には、茶園での刈番機械による収穫作業、射場さん及び沢柳組合長のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
種子島の農業:2018年産新茶の収穫作業始まる!

※ 2017年4月1日(土)、種子島の西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合茶工場での新茶の積み下ろし、生葉コンテナへの投入、蒸し器による生葉処理、関係者による蒸し器での試飲、租揉機、揉捻機、中揉機、精揉機での処理、製品出荷の状況、組合長、組合員のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
種子島の農業:2017年産新茶の加工出荷始まる!

※ 2017年4月1日(土)、種子島の西之表市古田番屋峯種子島茶生産組合「射場貴大」さんの茶園で、2017年新茶初収穫の模様を紹介しています。この動画の中には、茶園での刈番機械による収穫作業、射場さんのコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
種子島の農業:2017年産新茶の収穫始まる!

過去の動画は、次の通りです。

種子島で新茶の加工始まる!】・・・2016年3月27日

種子島で新茶の収穫始まる!】・・・2016年3月27日

種子島の農業:古田番屋峯澤柳さん2015年新茶初収穫作業

種子島の古田番屋峯でいち早く2014年産新茶の収穫作業始まる!

種子島のお茶の産地古田番屋峯で一番茶の収穫作業始まる!】・・・2013年3月21日

2013.12.27〜