さとうきびはこうして処理される!

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ボイラーでバガスを燃やす 蒸気タービンで発電する ジュースヒーター
ボイラーでバガスを燃やす 蒸気タービンで発電する ジュースヒーター
さとうきび100パーセントに対し、22パーセントの搾り粕がでてきます。搾り粕のことをバガスといいます。バガスは、コンベヤで搬送されボイラーで燃やされます。余ったバガスは、家畜の敷粉に利用されたりします。燃やされたバガスで、蒸気を発生し蒸気タービンを廻して、駆動力にしたり加熱器の熱源として無駄なく利用されます。 ボイラーで発生した蒸気は、発電用のタービンを廻して発電し、工場の動力源に使用しています。写真左が蒸気タービン、右が同期発電機です。したがって、工場へ持ち込まれたさとうきびは、全てが有効利用されているのです。 圧搾された搾り汁は、ジュースヒーターに入り、蒸気で温められます。
清浄工程 マッドろ過機 ジュースろ過
マッドろ過機 清浄ろ過 ジュースろ過
ここで、ジュース状の搾り汁に石灰を加えます。石灰清浄法という清浄法です。加熱した糖液に石灰を加え、不純物を沈殿させて、上澄み糖液を抜き取ります。そして、次の濃縮工程に送ります。 沈殿させた不純物は、濾過機で分離されます。その不純物のことをライムケーキといいます。 上澄み糖液をろ過させたあと、濃縮工程へ送られます。
濃縮工程 結晶工程 取り出した白下
濃縮工程 結晶工程 取り出した砂糖
糖液13パーセントから60パーセントまで濃縮するのがこの工程です。缶内を真空に保ち、蒸気で加熱させます。何故、真空にするかというと、沸点を下げるためです。低い温度で処理できる利点があります。 60パーセントまで濃縮されたものは、シラップ(高濃度糖液)と呼んでいます。シラップ状のものを結晶缶に入れて、砂糖の結晶をさせます。それを取り出していただきました。黒砂糖の液状に似たものでした。それをなめさせていただきましたところ、あっさりした甘さでした。 取り出した、白下中の砂糖結晶です。砂糖混じりのものを白下と呼んでいます。
分離ミキサー 遠心分離機 シラップ
分離ミキサー 遠心分離機 シラップ
遠心分離機にかける前に白下をかき混ぜます。これから、遠心分離機へ送られます。 製品用の遠心分離機です。吊下型の分離機です。ここを通過すると、コンベヤで製品貯蔵タンクへ送られます。除かれたものは、シラップタンクへ戻されます。 シラップ(高濃度糖液)です。写りが悪くなっています。
製品貯蔵タンク フィルターケーキの積込み 製品出荷
製品貯蔵タンク フィルターケーキの積込み 製品出荷
製品貯蔵タンクです。ここからトラックに積み込まれ、南種子町島間港へ運ばれます。 清浄工程で沈殿した不純物ケーキは、有機物が多量に含まれているので、堆肥にされています。きびの不純物は、肥料として、再び畑に戻っていきます。 貯蔵された分蜜糖は、コンテナ袋に入れて出荷します。トラックに積まれた製品は、南種子町島間港へ運び込まれます。島間港から船積みされるのです。
工業用水池 電気集塵機 工場
工業用水池 電気集塵機 工場
工場の西側にある用水池です。1〜3号池まであります。温度を下げてから冷却水として再利用しています。写真右前方に給水ポンプ室があります。 バガスを燃やしているので、ボイラーからの排煙は、電気集塵機を通過させます。電気集塵機、マルチサイクロンを経て、クリーンな状態で排出しています。 工場の西側です。左に用水池があります。この右後方にサンプル抜き取りで、糖度を測定する建物があります。

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2014.2.14〜