浦田周辺

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 平成17年2月12日、明け方は良く晴れていました。しかし、時間が経つうちに雲が広がってきて、散策には適さない状態でしたが、準備もしていたのあえて出かけることに。西之表市街地から県道581号線を、北に向かって走ること約15分で国上小学校前に到着です。小学校の前の右手に看板が立っており、ここから浦田海水浴場まで約2キロと案内しています。交差点を左に曲がり海水浴場に向かい、車を駐車場に止めておきます。ここから、いざ、散策開始です。久しぶりに先の大久保まで行ってみることにしたのです。

 大久保漁港までは、看板があるところから約2.5キロ付近です。漁港に着くと当分来ていなかったので懐かし思えてきます。昭和60年代、大久保によく釣りに来ていたものでした。ここは、堤防で釣ってもよし、岩場で釣ってもよしの場所で、私の好きな釣り場の一つになっていました。もし、見通しがよければ目の前に、大隈半島がよく見えるのだが...。雲は広がっているし、見通しは悪いしホントに残念です。堤防に向かってみました。途中立ち止まって、大きく深呼吸をすると何とも汐の匂いがたまりません。

 北側の岩場を見たり、すぐそばの岩場を見たりと、防波堤の先端部へ向かうことに。曇り空で釣りには絶好の天気なのに、防波堤でも岩場でも釣り人はどこにも見当たりません。波もちょうどいい周期で来て、岩場に打ち寄せるので、サラシも程よく出来ています・・・。ああ、もったいないなぁ〜とつぶやきながら歩いています。今は防波堤も全部つながっているので、楽に先端まで行けるようになっています。

 昔はそうではなく、防波堤の内側を汐の引いたのを見計らって、滑らないよう用心しながら、また濡れながら渡っていたものです。防波堤で釣る場合は、引き潮で釣るとウキが沖のほうへ流れていくので、大物がよく釣れていたものでした。そんなことを思いながら歩いていると滑りそうになりましたが、どうにかバランスを保ち、持ちこたえています。あちこち海苔がべっとり付いているので滑りやすくなっているのです。沖のほうを見ていると、海もなぎているせいで3隻漁をしています。何だかんだと言いながらやっと先端部へ着くことができて安心です。

 しばらく景色を眺めることに・・・。広大な海を見ていると、不思議と気持ちが大らかになってきます。ちっぽけなことが吹き飛んでしまいそうな感じかな・・・。やっぱり気持ちいい。北側も南側も海岸線がホントにきれいで、久しぶりに昔を思い出させてくれます。そして陸側も眺めてみると、塩害で木の枝がたくさん枯れています。恐らく昨年の相次ぐ台風で枯れたのだろう。しばらく周囲を散策し、大久保を後にしました。

シーサイドハウスの屋上からの眺め  海水浴場に行く前に、大原崎の展望所に行くことにしました。大久保に行く途中、坂の頂上付近にその道はあります。農道なので道が少々悪いのです。途中ぬかるみもあるので、悪天候のときは注意が必要です。ここの展望所も相当年月が経っています。2階に上がってみると、展望所の高さより周りの木のほうが高く景色が見えなくて残念な思いでした。

 写真を撮ろうと海側に行き、どうにか浦田漁港方面を写すことができましたが・・・。この展望所に来たのは今日が初めてではなく、ず〜っと昔、来たときには、周囲の木は低かったのでよく展望できたことを覚えています。目の前に大隈海峡を展望でき感激したのを記憶しています。

 展望所を後にして浦田海水浴場に向かいます。浦田海水浴場は、県内でも水質がAランクの海水浴場です。周りの景観もすごくいいし、エメラルドブルーの美しい海水浴場です。今は時期外れで誰も訪れる人影はありません。しいて言えば私ぐらいかもしれません。ところどころにハマヒルガオやハマユウも生えています。もちろん季節が違うので、花は咲いていないけど・・・。少し高いところから眺めてみると海水が非常にきれいだなぁ〜。また打ち寄せる波の音が何とも心地いいことかと思ってしまいます。浦田漁港自然て本当にいいなぁとつい言葉が出てしまいます。浦田海水浴場は、巾が200m前後で穏やかな円周になっています。いっぽう西側は岩がごろごろしています。そして付近一帯ウミガメの産卵場所にもなっており、卵を採るのは県条例により禁止されています。西側から中央付近まで歩いていき、シーサイドハウスの渡り廊下を通り屋上に上がって眺めることとしました。

 しばらく眺めてから1階に下りて周辺を見回すと、シーサイドハウスの入口付近には、ハイビスカスやビローなどが植えられ、ハウス周辺はガジュマル、ユズリハ、ウバメガシ、キョウチクトウなどが植えられています。海側には共同売店や倉庫、トイレがあります。浦田海水浴場は4階建てのシーサイドハウスが建てられ、海水浴のほかキャンプも出来るようになっています。管理事務所で海水浴に必要なもののほか、キャンプの諸道具も貸与してくれるので気軽に来ることができます。

 冬の寂しい海水浴場を後に、浦田漁港に向かうことにしました。途中の道路沿いには、シャニの葉っぱや食わず芋の多いことがまず目に付きます。そして海寄りには野バラも咲いています。しばらく行くと大きい右カーブがあり、その右に大きな岩石があります。その付近から漁港の入り口付近を見ると、防波堤の工事をやっています。おそらく津波防止の対策ではないかと推測されます。

浦田漁港北側海岸線から眺めたもの 漁港には、水産物荷さばき施設、漁具・倉庫及び研修施設や漁業用補給施設などが完備されています。浦田といえば漁業の町なので、ここの船は大型のものが多いのです。また、研修施設の左山手には、大漁祈願、航海安全を祈願する恵比須神社があります。研修施設の前から湾内を見渡すと、何と長閑な雰囲気かと思うほどです。反対側の小島を思わせるような風景もきれいです。東側に向かうと浦田川があります。そしてぐるりと回り、北側の海岸に出てみることにしました。

 海岸近くに別荘みたいな建物があり、現在も使用しているかは分かりません。岩場に上がってみると、北の方角は海岸線しか見えませんが、南側すなわち漁港方向を見ると、遠くにシーサイドハウスや展望所付近の海岸線も見えて、景色が素晴らしいのです。ここも岩場があるので釣りに最適な場所があります。ちょうど、正面付近や少し南に行くと岩場の間に木切れで、橋をかけているところがあるので好釣り場になっているのでしょう。少し左手の大きな岩場に上がり眺めてみると、海もたいへんきれいで眺めも申し分ありません。天気がよければ大隈半島が眺められるのに・・・。しばらく周囲を眺め、潮騒を感じていました。そして、写真も撮りおえ散策も無事終了です。

※散策日:平成17年2月12日

浦田周辺の地図「浦田海水浴場」をスタート
↓←写真2枚目
「大久保」

「大久保漁港防波堤」

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「浦田展望所」

「浦田海水浴場」←写真1枚目

「浦田漁港」←写真2枚目

浦田神社前を通過

終点、浦田海岸別荘地跡地←写真3枚目