校外学習「西之表市戦跡視察」

ふるさと種子島 > 中種子町の旅行・観光情報(学校の案内) > 校外学習「西之表市戦跡視察」

平和の塔では、子供達が作った千羽鶴を奉納...

平成21年6月12日(金)、中種子町立中種子中学校2年生89名は、校外学習「西之表市戦跡視察」を行ないました。郷土に残された戦跡を訪れ戦争の悲惨さに触れることや戦争を体験した人からの語りなどを通して、平和のために必要なこと、平和のためにやるべきことなどを追求していこうとする目的で、生徒の健全育成を図っています。

中種子中学校は、国道58号線沿いにある中学校で、中種子町の中心部に位置しています。平成16年に町内4校の中学校が統廃合されて誕生し、今年で創立5年を迎えています。

学習内容は、西之表市古田鹿之峯の「誠の碑」、西之表市民会館での戦争体験者4人による語り部、西之表市景勝ロマンの丘での「平和の塔」、西之表市住吉里之町の防空壕跡の見学などです。その校外学習の様子を掲載しています。なお、詳しいことは、中種子町立中種子中学校(0997-27-1281)へお問い合わせてください。

誠の碑で説明者の紹介 誠の碑を見学 誠の碑の説明
誠の碑で説明者の紹介 誠の碑を見学 誠の碑の説明
誠の碑の前は、古田校区の児童公園になっており、古田中学校の生徒が初めて棒踊りを35名で奉納した場所です。誠の碑について、古田の上妻さん、高尾野さんの二名が紹介されました。 終戦当時、総大隊600名を指揮する射場吉清大尉が帰るとき島民の方と戦友として残したいと碑を刻むことになったとのこと。その後5年に一回会うことにしたが、平成2年には9名の参加で、解散式を行ったという。そして、2年前、当時隊長さんの子供が、父のあとを見たいと、2家族8名がこの地を訪れたという。 手前より高尾野さん、上妻さんです。二人とも疎開生活を経験した方です。西之表市は、菱刈町、大口市に疎開していました。高尾野さんは、疎開生活のこと、言葉が分からず苦労したこと、いじめにあったこと、食べ物に困ったことなど話してくれました。上妻さんは、疎開のこと、誠の碑のできるときの様子など話されました。そして生徒たちに「戦争ほどみじめなものはない。人生の中で平和の国際社会を築いていってほしい」などと最後に話してくれました。
疎開体験・自作紙芝居〜高石氏 女学生・飛行場建設〜下村氏 旧制種子島中の学生〜和田氏
疎開体験・自作紙芝居〜高石氏 女学生・飛行場建設〜下村氏 旧制種子島中の学生〜和田氏
高石さんは国上出身で、疎開のことを自作の紙芝居を使って、自宅を出るときから、そして疎開から帰ってくるまでの出来事を話してくれました。写真の紙芝居は、疎開先の菱刈で練習機(通称赤トンボ)が、土手に落ちたことを話しているところです。疎開先の出来事などは、よく覚えているが疎開から帰ってからの出来事は、ほとんど覚えていないと話していました。 下村さんは、当時女学生で、勉強をすることは一度も無く、増田の飛行場建設で、飛行機の入る豪を作る作業を行っていたといいます。そこには、朝鮮人がたくさん働いていたという。風呂焚きの朝鮮人のおじさんが「アリランの歌」をよく歌っていたのが印象に残っているといいます。また、西園総長が足を貫通し、当時、古田小の校庭に運ばれてきたことや、兵隊さんが多く流されてきて、わかさ公園内で焼かれたことなど話してくれました。 当時の種子島中は入ることが大変難しかった中学でした。昭和20年4月19日、種子中が焼けてしまい、公民館で授業をしたこと。米軍のオリンピック作戦で、種子島に上陸する情報が入っており、8月15日が終わってよかったこと。昭和20年2月11〜15日まで、西海岸に大勢の兵隊さんがうちあがり、中には手をつないだ兵隊さんもいたこと、慈遠寺に集められ焼かれたこと、そして、何といっても卒業証書がもらえたことなど話してくれました。写真は、卒業証書です。
戦艦にて海軍生活〜荒木氏 語り部者へのお礼 平和の塔
戦艦にて海軍生活〜荒木氏 語り部者へのお礼 平和の塔
荒木さんは、大日本海軍に入っていた。水兵として、ラバウル、トラック諸島など巡洋艦に7年間乗っていた。夜襲戦がほとんどで、トラック諸島では、戦艦大和にも乗ったことがあるという。船に乗っていて、生きていたのは、運がよかっただけだと話していました。写真は、生徒の質問に答えているところです。ところで、質問は「給料はいくら?」と聞かれ、12〜130円くらいだったと。 戦時中、それぞれ体験したことなどを話してくれた体験者に感謝のお礼を述べているところです。「貴重な体験などありがとうございました」などと述べました。 西之表市上之原町夕暉が丘(景勝ロマンの丘)に平和の塔があります。市民の有志が協力して、平和の塔などを建立しています。戦艦大和の沈没位置など大和に関する碑もあります。写真で、生徒が見ている碑は、「夕暉が丘平和の塔」です。その奥に「戦艦大和他艦船沈没位置図」の碑があります。
説明者への質問など... 千羽鶴の奉納 防空壕跡地の見学
説明者への質問など... 千羽鶴の奉納 防空壕跡地の見学
戦艦大和に関することなど、荒木さんへ質問し、それに答えているところです。生徒も熱心に聞き入っていました。 平和の塔で、戦役で散っていった方々の慰霊と、これからの平和を築いていく決意で、3人の生徒が手作りの千羽鶴を奉納しました。 西之表市里之町にある防空壕跡地です。最後の戦跡の見学でした。付近には、多数の豪がありますが、子供が入らないように土のうで穴を積めています。したがって、穴の奥がよく分からなくなっているのが残念でした。しかし、生徒なりに豪というものを感じたことでしょう。
【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田鹿之峯、西之表市民会館、景勝ロマンの丘
【撮影日】
2009年6月12日/9時18分〜15時29分(写真情報 13.5〜20.3KB/E-510)