第25回西之表市ふるさと「少年の主張」発表大会

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しっかり、子供目線で自分自身や地域・社会をとらえた発表...

2014年7月31日(木)、西之表市市民会館ホールにて、平成26年度第25回西之表市ふるさと「少年の主張」発表大会が行われました。これは、弁論という場を通して自ら意見を述べ、ほかの考えを聞く中で、個々の児童生徒がもつ優れた資質、能力を磨き合い郷土愛に根ざした目的意識をもつ生き方の高揚を図ることを目的にしています。

今回、西之表市内小学校6年生11組12名、および種子島中学校1〜3年生6名が発表してくれました。しっかり、子供目線で社会や地域をとらえており、はつらつとした発表が印象に残りました。しかし、中学生はすべて女子の発表で、男子の発表がなかったのは、少々残念でした。

その少年の主張の発表大会を写真と動画で掲載しています。なお、第25回西之表市ふるさと「少年の主張」発表大会の詳しいことについては、西之表市市役所教育委員会(0997-22-1111)へお問い合わせてください。

話し合いは愛を持って 小さな命から学んだこと ぼくのほこり
榕城小学校6年長野孝太君の発表 上西小学校6年松元泉樹君の発表 下西小学校6年下村駿太君の発表
榕城小学校6年長野孝太君の発表です。長野君は、ドッヂボールの試合を申し込んだときクラスの意見が分かれてしまい、結果的にやりたい人だけで試合を行ったことや、討論会では、自分が考えていなかった意見が出て考えてしまったことなどの出来事があり、これからは、話し合いで解決したいことなど発表してくれました。 上西小学校6年松元泉樹君の発表です。松元君は、今年の三月に卒業プロジェクトで海岸清掃に参加した時に、なぜ、海岸をきれいにしなければいけないのか、分からなかったが、近くの砂浜で、「うみがめのたまごがあります」という竹札を見つけ、ウミガメの保護をされている林さんとの出会いで、小さな命を守る大切さを学んだことなど発表してくれました。 下西小学校6年下村駿太君の発表です。下村君は、ソフトスポーツ少年団のキャプテンをやっており、今年先輩からキャプテンを引き継ぎ、やっぱり、キャプテンは難しいことを実感。初めての試合では、26-0という大差で負けてしまい、全く声が出なくなり悔しかった。監督からは、仲間を信じて、負けてもいいから、とにかく、一生懸命プレーすることが大事なことなど発表してくれました。
僕の自慢のお兄ちゃん 二人だけの六年生 ぼくの挑戦
国上小学校6年戸川大夢君の発表 伊関小学校6年沖田ももか、町田琴音さんの発表 安納小学校6年山崎翼君の発表
国上小学校6年戸川大夢君の発表です。戸川君は、昨年8月、種子島中学校野球部が全国制覇し、その試合を外野席で観覧。ランナーが盗塁し、その時、キャッチャーだった兄が見事な送球でランナーがアウトになり、優勝につながったこと。自分自身では、5月のわんぱく相撲大会では、落ち着いた相撲が取れたこと、また、8月の全国相撲大会ではベスト8を目指し、兄からアドバイスなど受けたいことなど発表してくれました。 伊関小学校6年沖田ももか、町田琴音さんの発表です。5年生の途中から、沖田さんが転校してきて二人になり、運動会では、二人とも応援団長、地域、学校では、二人とも代表になったりと、大変なことも。しかし、地域や学校の先生からは、「がんばれ!」と言われみんなに励まされていることや助け合うというカシミヤの心が流れており、笑顔の学校づくりや地域づくりに励んでいきたいことなど発表してくれました。 安納小学校6年山崎翼君の発表です。山崎君は、今年の陸上記録会で、800メートルの新記録を作ったことで、6年生の記録を塗り替えることの目標ができたこと、そして、今年の市内1周駅伝大会では、昨年区間賞が取れなかったので、今年は最初から力を出し切って区間賞を取りたいなどと発表してくれました。
想いよとどけ 1人になって思うこと ぼくは、立山っ子六年生
現和小学校6年長野巴南さんの発表 安城小学校6年長野香さんの発表 立山小学校6年瀬古伊吹君の発表
現和小学校6年長野巴南さんの発表です。長野さんは、おじいちゃんからランドセルを買ってもらい、大事に使いなさいと言われたが、その時はあまりおじいちゃんの思いが分からずにいたけれど、その後、おじいちゃんから戦争時のことを聞いて、初めてその思いが分かったという。そして、図書館で、アフガニスタンの厳しい状況を描いた本に出会い、その中でランドセルを背負ったキラキラした子供たちの様子に感動し、私もランドセルを寄付したくなったことなどを発表し優秀賞を受賞しました。 安城小学校6年長野香さんの発表です。長野さんは、3年前までは、2人の同級生がいて、苦労も感じなかったが、その後、二人が転校し、6年生になってからは、一人になり、6年生がやらなければいけないことを自分から手を挙げて引き受けていること、苦手なことも何回かやっているうちに慣れてしまい、苦にならなくなっていること、同級生がいたころの自分とは違った自分の成長や、中学生になったら、たくさんの友達を作りたいことなど発表してくれました。 立山小学校6年瀬古伊吹君の発表です。地域とともに活動している発表内容で優秀賞になったものです。瀬古君は、立山小学校での六年間は、運動会、学習発表会、地域との交流など楽しいことがたくさんあったこと、特に運動会では、地域の人がたくさん参加し、校区全体が盛り上がったこと、学習発表会では、「よく、がんばったね」などと声をかけられたこと、交流学習はいつも待ち遠しかったこと、地域には、伝統行事もあり、これからも大切なふるさとを守っていきたいことなど発表してくれました。
「エーンヤコーラ」と心で、かけ声かけて わたしたちの環境 私の陸上生活
古田小学校6年馬場颯谷君の発表 住吉小学校6年M上愛佳さんの発表 種子島中学校1年進藤清香さんの発表
古田小学校6年馬場颯谷君の発表です。馬場君は、4月7日に、どきどきわくわくという感じを持ち、いよいよ6年生だからリーダーシップを持たないといけないと思ったこと、そして、6月に入り、古田国上小浦田湾遠泳大会の練習が始まると同時にそのリーダーにもなった。厳しい練習の中で、父が、「いつもより大きな声を出せば」という声をかけられ、みんなのためにもっと頑張ろうと決意したこと、いよいよ本番が来て、おなかの底からエーンヤコーラという声を出し、無事完泳することができたこと、エーンヤコーラの気持ちで、古田小を盛り上げていきたいことなど発表してくれました。 住吉小学校6年M上愛佳さんの発表です。M上さんは、身近なごみ問題に真剣に取り組み今大会で最優秀賞になりました。M上さんは、母から車のエンジンを切ることによって、空気が排気ガスによって汚れるのを防げることを知ります。また、道を歩くと、色々なごみが捨てられていることに気づき、ゴミは、捨てない気持ちと拾う気持ちが大事だと訴えます。このままだと、ゴミが増える一方で、一人ひとりができることを考えなければいけないと。私たちができることは、買い物はエコバックを持参するとか、近くなら自動車を利用せずに、歩くか、自転車などを利用するとか、できるものから努力しなければいけないことなど発表してくれました。そして、最後に、「地球未来 よくも悪くも わたし達」と訴えました。 種子島中学校1年進藤清香さんの発表です。進藤さんは、小学校5年のころ、足に大やけどを負い、長い入院生活をし、その入院生活の中で、室内生活の楽しさを知ることに。退院後、再び家族の協力で持久走を開始し、そのおかげで記録会で、新記録を出し、涙を流したこと、6年生になってからは、なかなか結果が出ないままでしたが、4月種子島中学校に入学し、陸上部に入部。みんなとがんばっていこうという気持ちになり、切磋琢磨して練習しているとのこと。今では、「走ることが大好き」だと発表してくれました。
大切な命 本当の言葉 「家族」の存在
種子島中学校1年河野真理杏さんの発表 種子島中学校2年宮本あい子さんの発表 種子島中学校2年松原優海さんの発表
種子島中学校1年河野真理杏さんの発表です。河野さんは、平成25年7月に生後七か月の子犬まみあがやってきて家族が増えたこと、その後、九月になって、コンクリートを食うという異変がでてきて、病院で見てもらったらタンパク質化や鉄分の不足が原因ではと告げられます。その後、容態は悪化していき、十月のある夜、静かに息を引き取ります。今まで大事に育ててきた子犬のまみあをなくし泣いた時に、父が、「まみあは幸せだったと思うよ」といったときに、もう泣くのはやめたという。今までまみあから教えてもらった命の大切さはこころの中で生き続けているとの発表をしてくれました。 種子島中学校2年宮本あい子さんの発表です。宮本さんは、小学校のころ、先生から「可哀そう」という言葉は、簡単に使ってはいけないことを教えられます。その後、中学生になってからは、その意味が分かるようになってきたと。2011年に起きた東日本大震災で、今もなお、被災している人たちに、可哀そうと声をかけられるか、それは、間違いだと。安易な同情は、相手を見下す結果になりかねず、相手の表情や状況に応じて適切な言葉を使うことが、本当の優しさや相手を支えることになることなどを発表してくれました。 種子島中学校2年松原優海さんの発表です。松原さんは、自分のことは、自分で決めたり、自分自身が一番理解していると思うようになってから、いつしか、自分のことに口を出されるのはどうしても嫌だと。それが特に不快に感じるのが、親からの言葉だったと。自分自身頑張っているけど認めてくれないなど悔しさがあったが、しかし、思い返してみると、両親に今まで育てられてきたのは、きちんと理解してくれていたからに違いないと。家族間の感じ方は違うけれど、辛いこと、苦しいこと、悲しいことも家族に相談したりすることも大事なことなど発表してくれました。
私の「誇り」 選んだものに誇りを持って 表彰
種子島中学校3年園田志帆さんの発表 種子島中学校3年村川愛美さんの発表 住吉小学校6年M上さんの閉会式での表彰
種子島中学校3年園田志帆さんの発表です。園田さんは、現在、女子バレー部のキャプテンをしており、部活動の合間に出される提出物がきちんと処理できない部員がいて、何度言っても改善が見られず、苦しみ、悩むことが多かったと。しかし、仲間の存在や悩みを聞いてくれる仲間がいて、何とか乗り切ってきたと。一方、試合では、負けることが多かったが、顧問の先生が、「あいさつがよかった」などと励みの言葉を言ってくれて、それが一番うれしくて、女子バレー部の喜びや希望が持てるようになったと。これからみんなから愛されるキャプテンになりたいことなど発表してくれました。 種子島中学校3年村川愛美さんの発表です。村川さんは、現在、種子島鉄砲太鼓保存会に所属しており、伝統芸能の継承に励んでいます。太鼓を始めたきっかけは、小学校3年の時に榕城小学校鉄砲太鼓の演奏を聴いてからだと。その後、一年待ってから、入団し、活動を始めたと。小学校6年の時、鹿児島県大会に出場し、6位に入賞し、太鼓に自信が持てるようになったこと。その後、種子島鉄砲太鼓に入って、活動しているが、自分をさらけ出して、演奏するむずかしさが分かるようになって課題も出てきたこと。演奏では、笑顔が大事。また、演奏時の動きも大事。一人だけできなくて、苦しんだ時期もあったが、何事にも粘り強い心があって、今の自分がいると。自分で選びとった道なので、これからも伝統の鉄砲太鼓を引き継ぎ、皆さんに、笑顔で見せられる太鼓奏者になりたいことを発表してくれました。 写真は、最優秀賞になった、住吉小学校6年M上さんの閉会式での表彰です。また、優秀賞は、現和小学校の長野さん、立山小学校の瀬古君です。ほかは、奨励賞となっています。なお、中学校については、全員、敢闘賞です。皆さん、立派な主張、ありがとうございました。

※ 第25回西之表市ふるさと「少年の主張」発表大会の模様を撮影したものです。この動画の中には、小学校、中学校の主張をダイジェストとして収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

第25回西之表市ふるさと「少年の主張」発表大会ダイジェスト

【撮影場所】
鹿児島県西之表市民会館大ホール
【撮影日時】
2014年7月31日(木)/8時22分〜11時37分
2014.8.3〜