水ロケット
平成21年6月14日(日)、南種子町茎永種子島宇宙センターで、施設の一般公開が行われました。
これは、施設を公開することによって、宇宙科学技術への関心と理解を深め、また、子供たちの健全育成も目指していこうとするものです。
施設公開は、午前10時から午後4時まで行われ、施設見学ツアー、ヘリウム風船配布、宇宙服試着、宇宙食試食、科学実験、水ロケット・モデルロケット大会など、多彩なプログラムで楽しませてくれました。そのなかで、施設見学ツアー、水ロケット・モデルロケット大会の模様を掲載しています。ご覧ください。
写真1枚目は、12時30分から行われた水ロケット・モデルロケット大会です。写真は、水ロケット大会です。前方に置いてある赤い標的に一番近かかったかを競うものです。風も無くいいコンディションで行われました。
写真2枚目は、第2便10時50分発の施設見学ツアーに乗り込む様子です。この日、6回のツアーがありました。
施設見学ツアー
第2射点
写真3枚目は、施設見学ツアーの最初は、大崎射場です。大型射場の見学で、手前2本の塔は第2射点で、今年の秋に打ち上げられる「H-UB」の射場です。これまでの打ち上げられた射場は、第1射点でその奥に見えている塔です。
写真4枚目は、大崎射場から見たロケット及び衛星組立塔です。同時に2基のロケットを組み立てる能力があります。前面は、大きな扉になっており、重さは400トンで、ギネスにも登録されています。
衛星組立塔
第一段ロケットの部分
写真5枚目は、施設見学ツアーの第2は、大崎第一事務所です。現在、H-Uロケット7号機が保管されています。写真は、第一段ロケットの部分で、この手前にLE-7エンジンが装着されます。
写真6枚目は、第二段ロケットの部分で、この手前にLE-5Aエンジンが装着されます。
第二段ロケット
LE-7ロケットエンジン
写真7枚目は、大崎第一事務所に保管されているLE-7ロケットエンジンです。エンジンの主な性能は、次のとおりです。
【型式】液体ロケット、【推進薬種類(酸化剤/燃料)】液体酸素/液体水素、【推進薬質量】86t、【平均推力】843KN(深層上)、【比推力】445秒(真空中)、【燃焼時間】346秒、【推進薬供給方式】ターボポンプ、【全長】約3.2m、【重量】約1.7t、【ノズル出口径】約1.8m
写真8枚目は、大崎第一事務所に保管されているLE-5Aロケットエンジンです。エンジンの主な性能は、次のとおりです。
【型式】液体ロケット、【推進薬種類(酸化剤/燃料)】液体酸素/液体水素、【推進薬質量】16.7t、【平均推力】118KN(深層上)、【比推力】452秒(真空中)、【燃焼時間】609秒、【推進薬供給方式】ターボポンプ、【全長】約2.7m、【重量】約0.25t、【ノズル出口径】約168m
LE-5Aロケットエンジン
総合指令棟
写真9枚目は、施設見学ツアーの最後は、総合指令棟です。略してRCCと呼んでいます。テレビの中継でよく見る司令室です。
モデルロケット
写真10枚目は、これは、モデルロケットによるものです。水ロケットとの違いは大きさや、速さ、そして、何といっても飛び立って落下するときは、落下傘で落ちてくることです。珍しいロケットでした。
なお、詳しいことは、種子島宇宙センター 宇宙科学技術館(0997-26-9244)にお問い合わせてください。