旧上妻家住宅
平成29年11月25日(土)〜26日(日)、西之表市旧上妻家住宅で、平成29年度第種子島西之表市いけばな展が行なわれました。
住宅内には、種子島西之表市の華道団体によるいけばな展示、鹿児島県連合華道会17流派によるいけばな展示、そして、ふるさとまなび〜隊による市内小学生が生けたいけばなを展示しています。また、26日には一般の人たちを対象にいけばな体験も行われます。
そのいけばな展の模様を写真と動画で掲載しています。なお、すべて掲載できていませんので、ご了承ください。
写真1枚目は、いけばな展が行われた旧上妻家住宅です。国登録有形文化財となった旧上妻家住宅は、江戸中期の武家屋敷が現存していることが貴重なものとなっています。
写真2枚目は、龍生派の作品です。目につくのがパンパスグラスの白い穂です。これが圧倒的な雰囲気を演出しています。
龍生派の作品
専正池坊の作品
写真3枚目は、専正池坊の作品です。黄色の華やかさとバラの落ち着きのある花との相反する対比が見事です。
写真4枚目は、そうえい流の作品です。大きな竹筒を使い生けるのが特徴です。つる性の植物の精で、ちょっとアンバランス的な雰囲気を作っています。
そうえい流の作品
小原流の作品
写真5枚目は、小原流の作品です。シンプルな作品ですが、しだれぐわの素材が奇妙な雰囲気を見事に作り出しています。
真6枚目は、厳松古流の作品です。ポインセチアと綿の調和が見事です。作者によると、クリスマス的な雰囲気を作り出したと話されていました。
厳松古流の作品
新池坊の作品
写真7枚目は、新池坊の作品です。シンプルに生けていますが、サツマサンキライの赤い実が見事な演出です。
写真8枚目は、心潮派の作品です。華やかな雰囲気の中にも晩秋を想像させてくれます。ガマズミの赤い実が季節感を感じさせてくれますね。
心潮派の作品
蒼仙流の作品
写真9枚目は、蒼仙流の作品です。斜めに伸びて少し不安定な感じも受けますが、根元が広がっているのでその不安を解消しています。菊の花が落ち着きを見せてくれています。
写真10枚目は、池坊の作品です。松のダイナミックさとしだれ柳の調和が見事です。不思議な空間を感じさせてくれますね。
池坊の作品
草意流の作品
写真11枚目は、草意流の作品です。花の数は少ないけど華やかさが感じられます。薄紫の花と葉の緑の調和が見事です。また、ホウズキの袋が目につきます。
写真12枚目は、専心池坊の作品です。黄色く色づいた松が何ともいい雰囲気を作り出しています。また、小枝の赤い実もいいですね。
専心池坊の作品
草月流の作品
写真13枚目は、生け花に熱帯植物を取り入れた作品です。赤物と組み合わせているので、情熱的な雰囲気もあります。南国種子島にぴったしか。
写真14枚目は、嵯峨御流の作品です。ニシキ木とキクのシンプルな作品です。飽きのない雰囲気が素敵ですね。
嵯峨御流の作品
文人流の作品
写真15枚目は、文人流の作品です。キクとツバキで生けたものです。シンプルな仕上がりになっていますが、緑の中にツバキのつぼみが奥深い雰囲気を感じさせてくれますね。
写真16枚目は、勅使川原和風会の作品です。大胆なイチョウを使って、見事な秋を演出しています。根元の赤い実やキクも華やかです。
勅使川原和風会の作品
勅使川原会の作品
写真17枚目は、勅使川原会の作品です。シュロ竹と五葉松を使って生けたものです。ダリアの赤とが不思議とマッチングしています。松の横に広がっている様も見事です。
写真18枚目は、大和池坊の作品です。スイセンの花でシンプルに生けたものです。さわやかさが感じられますね。
大和池坊の作品
秋桜倶楽部の作品
写真19枚目は、秋桜倶楽部の作品です。アシ、ススキ、ツワブキなどをふんだんに使って晩秋を見せてくれていますね。
池坊すみれ会の作品
写真20枚目は、種子島の池坊すみれ会の作品です。種子島焼の大きな花瓶を使って生けたものです。にしき木の紅葉と種子島焼の花瓶の色が見事にマッチした作品です。
いけばな展についての詳しいことは、西之表市役所(0997-22-1111)にお問い合わせてください。
※ 2017年11月25日、種子島の西之表市民会館で行われた種子島西之表市いけばな展の展示作品の特徴や見どころなどを各流派の解説で紹介しています。この動画の中には、専正池坊、嵯峨御流、新池坊、専心池坊、勅使河原和風会、小原流、龍生派、厳松古流、草月流、草意流、そうえい流、勅使河原会、池坊すみれ会のいけばなを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島のイベント:種子島西之表市いけばな展各流派のコメント付き】