土地改良事業記念に関する碑
写真の場所は、西之表市安城川脇の高台にある土地改良記念碑です。左に碑文と事業概要、右に関係役員名が刻まれています。
土戸・安川土地改良記念碑
縄文の昔より、太平洋を見渡すこの大地は、安城に住む人々の暮らしを支えてきた。
愁久の時の流れの末、大型機械を駆使し、最新の農業技術を取り入れた近代農業に耐えうる優良農地を確保するため、世界の輸入自由化の波にもまれながらも、我が国の次代の農業を担っていく若者の夢を託し、地区住民が一丸となってこの県営畑総合事業を導入するに至った。
結局、大野、川脇、下之町の3集落が取り組んだ事業となり、地区別、個人別の団地化を行い、土戸と安川、二つの地区の区画整理とこれらを繋ぐ連絡道、農地を保全するための大型水路を設置し、さらには一部ではあるが畑地かんがいの導入も実施した。
国、県、市、土地改良区、土改連、振興公社、並びに地元建設業者等のご支援とご指導のもと、あらゆる難事を克服しながらここにこの壮大な事業が完成したことは、地区民の誇りとするところであり、関係各位への感謝の意を表するとともに、この事業を後世に伝えるため、安城の農業の発展を祈り、ここに記念の碑を建立する。
平成十二年十二月吉日
事業概要
一、事業名 県営畑地帯総合整備事業
(緊急整備型) 安城地区
二、受益面積 三五ヘクタール
三、総事業費 六二五、三五六千円
内訳 国庫補助 三二四、五八一千円
県費補助 一九二、九六八千円
地元負担金 一〇七、八〇七千円
四、事業量
区画整理 二八、〇ヘクタール
基幹農道 五五三メートル
農地保全 九〇四メートル
畑地かんがい 四、〇ヘクタール
五、工事期間 着工 平成五年度
竣工 平成十二年度
六、事業主体 鹿児島県
関係委員名
委員長 田上幸次
副委員長 川原義和
委員 小川政継
委員 鮫島忠雄
委員 山口政法
委員 東 好満
委員 小川 力
監事 鮫島永義
監事 川原 貢
関係機関
熊毛支庁長 上荒磯継男
熊毛支庁土地改良課長 有元賢隆
西之表市長 落合浩英
碑文は以上です。
※ 2020年(令和2年)3月2日(月)に取材した西之表市安城川脇県道75号線西側団地道沿いに建立されている土地改良事業に関する記念碑「土戸・安川土地改良記念碑」を紹介しています。この動画の中には、県道75号線安城川脇土戸・安川団地入口交差点付近、記念碑前通り付近、記念碑付近、土戸・安川土地改良記念碑の碑文及びその周辺の風景を収録しています。なお、碑文は字幕で本文を流しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。