茎永にある宝満神社では、その年の豊作を祈願するお祭を行っています。年の初め、お田植え、秋の願成就祭で、御神楽・郷土芸能などを奉納しています。
宝満御神楽は、今から十八年前に創作され、毎年一月一日の祭典で奉納されています。御神楽は宝満神社の由来を元に創作されたと言います。祭典は、午前八時から宝満神社拝殿において関係者が集まり行われています。前日から氏子たちによって準備が進められます。拝殿に飾られた切絵のフサは、扇や魚の形に切り込まれたものが天井に飾り付けられ、おめでたい雰囲気を演出しています。
神事が終わると、いよいよ御神楽が奉納されます。宝満御神楽は、玉依姫舞、猿田彦神舞(剣舞、槍舞)、恵比須舞から構成されています。太鼓、横笛のお囃子で、舞が披露されます。御神楽の舞は二十五分前後です。御神楽が終わると、ナオライ(直会)です。
御神楽は、玉依姫舞、猿田彦神舞(剣舞、槍舞)、恵比寿舞の順序で奉納されるのですが、今回は都合により玉依姫舞、猿田彦舞のみの御神楽となりました。写真一枚目は、猿田彦舞の槍舞【平成28年1月1日撮影】です。
写真は玉依姫舞です。姫舞ですので、静かで優雅な舞です。厳かで落ち着きのある神楽を楽しめます。これが終わると猿田彦神舞です。【平成27年1月1日撮影】 | |
御神楽のお囃子の横笛、鉦です。雅楽にはなくてはならない楽器です。横笛の高音は、魔よけの効果があるとされます。素朴な響きが印象に残ります。右は鉦です。【平成28年1月1日撮影】 | |
猿田彦神舞は、扇子舞、剣舞、槍舞の三つから構成されています。悪魔や悪霊を退治し、安泰を祈願する舞です。写真は剣舞です。悪魔祓いの踊りです。【平成28年1月1日撮影】 | |
猿田彦神舞の剣舞です。悪魔や悪霊を退治し、安泰を祈願する舞ですので、優雅というよりは勇ましい舞です。【平成28年1月1日撮影】 | |
猿田彦神舞の槍舞です。こちらも悪魔や悪霊を退治し、安泰を祈願する舞ですから、ダイナミックな踊りを楽しめます。写真は、最終場面です。【平成28年1月1日撮影】 | |
御神楽の最後は、恵比須舞です。茎永地域は、竹崎漁港も有しているので、恵比須様も大事な神様です。そういうことも考慮して創作されたのでしょう。五穀豊穣や大漁を祈る舞です。 扇と釣竿を持って舞うのですが、恵比須様の手踊りが主の舞になっています。【平成27年1月1日撮影】 |
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恵比須様の手踊りの舞が終わると、魚を釣る舞が始まります。踊りもダイナミックな動きで大変面白い舞です。写真は、恵比寿様が魚を釣り上げたところです。写真左手に持っているのが魚です。 これが終わると、宝満御神楽も終了です。【平成27年1月1日撮影】 |
※ 2020年1月1日(水)、種子島の南種子町茎永宝満神社元旦祭で奉納された宝満御神楽を紹介しています。この動画の中には、玉依姫舞、猿田彦舞の剣舞、槍舞、恵比須舞、神楽保存会のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統芸能:宝満御神楽 宝満神社元旦祭での奉納舞い2020年】
※ 2017年1月1日、種子島の南種子町茎永宝満神社元旦祭で奉納された宝満御神楽を紹介しています。この動画の中には、玉依姫舞、猿田彦舞の剣舞、槍舞、神楽保存会のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
※ 2016年1月1日、南種子町茎永宝満神社で奉納された宝満御神楽を撮影したものです。この動画に中には、ペアーの猿田彦舞、踊り子の感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:宝満御神楽猿田彦舞ペアーフルバージョン感想付き】
※ 2015年1月1日、南種子町茎永宝満神社で奉納された宝満御神楽を撮影したものです。この動画に中には、玉依姫舞、猿田彦舞、恵比須舞を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
※ 2014年1月1日、南種子町茎永宝満神社で奉納された宝満御神楽を撮影したものです。この動画に中には、玉依姫舞、猿田彦舞、恵比須舞を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
※ 2013年10月19日、南種子町茎永秋祭りで宝満御神楽の猿田彦舞を撮影したものです。この動画に中には、猿田彦舞の太刀舞、槍舞を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:宝満御神楽猿田彦舞第6回茎永秋祭りでの奉納踊り】