上立石地域は、東シナ海に面しています。県道沿いに廣濱神社があります。毎年旧暦の九月九日に廣濱神社の秋季大祭を行っています。
今年は、踊り「はなのかずかず」の奉納です。まず、公民館長宅前に於いて踊りを披露していきます。その写真が一枚目の写真です。写真は、扇子を持っての踊りです。たそがれ時に踊ってくれるので、哀愁に満ち溢れています。男性だけの七人で踊りを披露していきますが、基本的に「くらまぐち」と同様な踊りです。ただし、歌の歌詞が違っています。
羽織袴姿に、日の丸のセンスを持ち手踊りを披露します。太鼓と歌にあわせて、古式床しきゆっくりと静かに哀愁たっぷりに踊ってくれます。踊りは、手踊りが二回、センスでの踊りが三回、トビが一回の合計六回の踊りです。時間にしてちょうど五分くらいです。大勢の華やかな郷土芸能もいいのですが、少人数の踊りも味わい深くて感動を与えてくれます。
公民館長宅前での踊りが終わると、神社境内で同様に踊っていきます。それが終わると、漁港付近の恵比寿岩屋の前(防波堤の上)で、同様に披露するのですが、今回悪天候により県道沿いでの踊りとなりました。それが終わると、再び公民館長宅前での踊りを披露し祭りも終了です。
ところで、太鼓を叩いていた方から少し話を聞きましたが、「くらまぐち」、「はなのかずかず」以外に、ちょっと踊りの難しい「さす」という踊りがあるといいます。青年のときは、それを踊っていたといいます。次の年には、それをぜひ、見せていただきたいとお願いいたしました。
公民館長宅前での踊りが終わると、神社鳥居前で奉納します。海岸から、木漏れ日の西日が差し込んできます。 | |
神社境内で奉納したあと、えびす岩屋付近の海岸で「はなのかずかず」を奉納していきます。夕映えの海岸の中で、踊りを見るのも本当に素敵ですね。扇子を持っての手踊りで、右回転を行っているところです。 | |
海岸での踊りで、トビの部分の終盤です。潮騒や太鼓の伴奏の中、哀愁たっぷりの踊りを楽しませてくれました。 | |
今回は、悪天候により県道沿いでの踊りとなりました。ここでの踊りが終わると、公民館長宅前に戻り、最後の「はなのかずかず」を奉納します。この時間帯になると、近所の人たちも集まってきています。 |
一、 はなのかずかずそろえてみれば
おまえますよなはなはない
(おまえますよなはなはない)
イヤドウリヂャーマコトジャーホンカイナー
二、 ひらくよしつね つぼみのごぜん
どれをおるやらわかされぬ
(どれをおるやらわかされぬ)
イヤドウリヂャーマコトジャーホンカイナー
三、 ゆめでとたたくうつつでサメル
つきにはずかし わがすがた
(つきにはずかし わがすがた)
イヤドウリヂャーネボケタカオヂャイナアー
以上です。
※ 2012年10月23日、南種子町上立石の秋季大祭で奉納されたはなのかずかずを撮影したものです。この動画に中には、公民館長宅前での踊り、廣濱神社での踊り、県道沿いでの踊り、公民館長宅前での踊りを収録しています。なお、最初の公民館長宅前での踊り以外は、音声が記録できていませんので、予めご了承ください。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。