安城に伝承されている郷土芸能のなぎなた踊りです。西之表市立安城小学校の児童による踊りで、毎年諏訪神社秋季大祭で奉納踊りをしています。
西之表市でなぎなた踊りは、安城と現和でしか見ることができません。したがって、たいへん貴重な郷土芸能です。なぎなた踊りは、百姓の娘が団七武士への父の敵討ちの様子を踊ったもので、別名「団七口説き」ともいいます。したがって、写真のように武士と対決する踊りです。
娘三人、武士七人の十人で踊りを奉納してくれました。まず、娘の服装は、頭に白くて長いハチマキと色鮮やかな赤の衣装姿のタスキがけ、右手に長刀を持ち、白の足袋にワラジを履いています。一方、団七武士はハカマ姿に白いハチマキをして、腰に刀を差し黒の足袋にワラジを履いています。
出端は、娘が一列になり右手になぎなたを持ち、歌にあわせてゆっくりと入場してきます。娘の入場が終わると、今度は団七武士が左腰に刀を差し入場してきます。
なぎなた踊りの特徴でもある、簡単なナレーションもあります。踊りに派手さや激しい動作はありませんが、敵討ちのシーンが随所に出てきて、子供たちの精一杯の踊りに感動させられます。
写真一枚目は、なぎなた踊りの本踊りで、娘と団七武士の対決シーンです。本踊りは、水平方向及び垂直方向への移動する踊りが出てきます。引端は、団七武士から退場します。そして最後に娘たちの退場で踊りは締めくくられます。
なぎなた踊りは、種子島の各地域に伝承されており、人物の名前や地名などが少しずつ違っています。入場から退場まで約7分の物語風の踊りを楽しむことができました。
なぎなた踊りの出端です。出端は、娘から入場します。なぎなたを水平に払いながらの入場です。写真は、出端の終盤です。これが終ると武士の入場です。 | |
なぎなた踊りの出端で、勇ましい仕草で、武士が入場しているところです。このあと、体を大きく回転させながらダイナミックに入場してくれます。これが終わると、本踊りです。 | |
武士の入場が終わると、対面して、口上を言い合います。そのとき、武士は、刀を音を立てながら抜き差ししていきます。これが終わると、いよいよ、対決シーンの始まりです。 | |
なぎなた踊りの対決は、双方の切り込みや娘の受身などが出てきます。写真は、その受身のシーンです。 | |
なぎなた踊りの本踊りが終わると、武士から退場します。そして、最後に娘が退場し、踊りも終了します。色鮮やかな衣装姿が印象に残ります。 |
2022年(令和4年)10月23日(日)、西之表市安城諏訪神社の願成就で奉納された安城小学校児童による「なぎなた踊り」別名「団七口説き」を紹介しています。この動画に中には、なぎなた踊りの出端、本踊り、引端、参加児童の踊る前の意気込み、踊り終わったあとの感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【なぎなた踊り・団七口説き 安城小学校児童諏訪神社願成就での奉納踊り令和4年10月23日〜種子島の郷土芸能】
2020年(令和2年)10月25日(日)、西之表市安城諏訪神社の願成就で奉納された安城小学校児童による「なぎなた踊り」別名「団七口説き」を紹介しています。この動画に中には、なぎなた踊りの出端、本踊り、引端、参加児童の踊る前の意気込み、踊り終わったあとの感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【なぎなた踊り団七口説き 安城小学校児童諏訪神社秋季大祭での奉納踊り令和2年〜種子島の伝統芸能】
2019年(令和元年)10月27日(日)、西之表市安城諏訪神社の願成就で奉納された安城小学校児童による「なぎなた踊り」を紹介しています。この動画に中には、なぎなた踊りの出端、本踊り、引端、参加児童の感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統芸能:なぎなた踊り 安城小学校児童諏訪神社願成就での奉納踊り2019年】