御崎神社の秋季大祭で、二番庭で奉納された西之田代公民館の皆さんによる安城踊りです。三年連続で大踊りを披露してくれました。安城踊りには、武士踊りと百姓踊りがありますが、田代地域の安城踊りは百姓踊りで、寺踊り、武蔵野、北の町の三組です。
踊りの服装は、頭に花笠をかぶった踊り手が十二人、小鼓六人、そして鉦六人です。またハチマキをした艶やかな衣装を身に着けた太鼓六人がいますので、全体では十八人の大踊りです。衣装も派手さと地味さとが混在しています。また、入鼓(いれこ)の花笠は金色ですが、鉦の花笠は銀色で見分けが付きます。
入場は、写真の右方向から太鼓と入鼓が先に出て、その後鉦が入場します。この大踊りは入場から退場まで三十分を超える大踊りです。全般的に円形の隊列が主ですが、崩しになると垂直の隊形になったり変化します。また、緩やかな踊りになったり、やや動作が速くなったりするので、緩急の変化に富んだ踊りになっています。写真一枚目は、三組目(北の町)の本踊りです。円形の隊列はそのままですが、太鼓と笠が、立ったりしゃがんだりを繰り返していきます。
大踊りの特徴は、太鼓と花笠が二重円で移動しながら踊る時、それぞれの進行方向は正反対に移動していきます。また、花笠の皆さんの歌う声がたいへん大きくて、境内いっぱいに響いて観衆を魅了してくれます。太鼓や鉦の音が途絶えることなく、境内に響きわたり民族的な雰囲気に満ち溢れ、何とも言えないほど哀愁を感じさせてくれます。勇壮な安城踊りを楽しませてくれました。
大踊りである安城踊りは、出端から踊りが始まります。太鼓の頭を先頭に、次第に円形の隊列に整えていきます。これが終わると、本踊りが始まります。 | |
写真は、一組目(寺踊り)の崩しの踊りで、笠同士を写しています。鉦と入鼓が対面で叩きあいます。 | |
写真は、一組目(寺踊り)の崩しの踊りで、太鼓を写しています。太鼓は、鮮やかな襦袢を着ています。 | |
写真は、三組目(北の町)の崩しの踊りです。崩しは、リズミカルな踊りで、緩急に富んでいます。大踊りで、見ごたえのある部分でもあります。 | |
各組の崩しの踊りが終ると退場です。写真は、二組目(武蔵野)の引端です。三組目が始まるまで少し休憩を取ります。 |