南種子町制五十周年を記念して「ふるさと祭り」が行われ、その会場で披露された大川公民館の皆さんによる「なぎなた踊り」です。
娘が八人、与太郎武士が八人、太鼓が一人、小鼓が一人、鉦が一人の合計十九人で踊りを披露してくれました。なぎなた踊りは、百姓の娘が与太郎武士への父の敵討ちの様子を踊ったものです。したがって、写真のように武士との対決する踊りです。
まず、娘の服装は、頭に白いハチマキと色鮮やかな衣装姿のタスキがけ、右手になぎなたを持ち、白の足袋にワラジを履いています。手前先頭の娘の頭(かしら)はカマの様ななぎなたを持っています。一方、与太郎武士は黒のハカマ姿に白いハチマキをして、腰に刀を差し黒足袋にワラジを履いています。太鼓は艶やかな衣装姿、鉦と小鼓はハカマ姿です。
写真一枚目は、なぎなた踊りの本踊りです。。
なぎなた踊りは激しい動作はありませんが、敵討ちのシーンが随所に出てきます。古式床しき時折哀愁も感じられ踊りに感動させられます。大川地区のなぎなた踊りの特徴は、終盤にテンポが速くなりそれに伴い踊る動作も速くなることです。そして、踊りが静かに終わり退場していきます。
物語風でたいへん貴重な踊りを楽しむことができるなぎなた踊りです。
写真は、なぎなた踊りの出端で、娘衆の入場です。太鼓などの鳴り物と平行しながら娘が一列になり、右手になぎなたを持ち歌にあわせて入場してきます。これが終わると、男衆の入場です。 | |
写真は、なぎなた踊りの出端で、男衆の入場です。武士が左腰に刀を差して入場してきます。そして、娘の頭と与太郎武士の頭が口上し合い、それが終わると本踊りが始まっていきます。これが終わると、対決シーンの本踊りが始まります。 |