西之表市榕城洲之崎地域に伝承されている郷土芸能の「どすこい」です。外の地域には余り見当たらない郷土芸能です。当方が知っている限り、島間田尾に伝承されている「相撲取り節」の二つだけです。平成二十四年九月一日、第100回西之表市畜産共進会記念フェスタで公開された「どすこい」です。
種子島に伝承されている郷土芸能は、一般的に男性中心が多いのですが、「どすこい」は女性の角力とりの踊りです。踊り子の服装は、写真のごとく回しを付け、背中には「さかきのゴヘイ」を差しています。
「どすこい」は出端、引端はなく、本踊りから構成されています。隊列は一重円で時計方向に進行しながら踊っていきます。また、本踊りは三組に分かれており、二組までは角力節ですが、三組目は「はんや節」になっており、テンポが少し速くなってきます。女性本来のやさしさもありますが、強さも感じさせます。
写真一枚目は、一組目の本踊りの様子です。鮮やかな衣装姿に身を包み、男勝りな勇壮な踊りを見せてくれます。大正元年に、病魔撃退のお祓いとして、現在の八坂神社で奉納されたといいます。踊りに派手さはありませんが、勇壮な中にも哀愁ある手踊りを十分間楽しませてくれました。
本踊りの様子です。男勝りな様子が伺えますね。しかし、女性らしさも感じられます。 | |
どすこいの踊る隊形は、始終一重円です。基本的に前進ですが、踊りによっては、少し後ずさりすることもあります。 | |
三組目は、はんや節です。テンポの速い踊りです。円形の隊列は変わりません。 | |
記念撮影です。踊り終わったあと保存会の皆さんを撮影させていただきました。 |
※ 2012年9月1日、第100回西之表市畜産共進会記念畜産フェスタで公開された「どすこい」を撮影したものです。この動画に中には、本踊りの様子、はんや節などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。