射場祭いばさい

弓矢を射て、悪魔払いを行う射場祭

AIボイスで読み上げてくれます。

射場祭(いばさい)〜お供え物
【撮影場所】
鹿児島県西之表市国上奥神社
【撮影日時】
2020年1月15日(水)/9時48分〜11時58分
【奉納場所】
西之表市国上奥神社
【奉納時期】
毎年一月十五日、午前十時より
【アクセス方法】
西之表市市街地から県道581号線と国上中目から広域農道を経由すること、約25分で奥神社に着きます。

【射場祭の説明】

西之表市国上奥神社で、毎年一月十五日午前十時から行われている正月行事の「射場祭(いばさい)」です。的とヒラギを射て、無病息災、家内安全、地域の発展、安泰などを祈願とする行事です。

昔、奥神社周辺では鹿狩りが盛んに行われており、鹿倉もあったところです。そして、山の祭も行われ、種子島家島主から崇敬されてきた神社です。道路を挟んで奥神社の反対側は、「射場下」と言われ、昔、殿様が狩りに来るとき、前もって家来たちがこの射場下に鹿を追い込んでいて、殿様がそこで狩りをしていたといいます。現在でも「射場下」と地元では呼んでいます。

午前十時になると、関係者により神事が神社拝殿で行われます。神棚には、弓、矢、的、ヒラギなども奉納されています。神主により祈祷が行われ、全員で玉ぐしを奉納すると、神社での神事も終わりです。写真一枚目は、神棚に供えられた供物です。【平成28年1月15日撮影】

神社拝殿での神事が終わると、的場で神事を行います。的場には、二つの的(直径50センチ)、三本のヒラギ、弓、矢をおき御祓いを行います。以前は、神主による御祓いが終わると、神主も含め全員お神酒を受けていましたが、今は行っていません。

的場での神事が終わると、いよいよ的、ヒラギを射ち割るまで、西之表市弓道連盟や地区公民館長など的から約三十メートル離れた場所から矢を放っていきます。ヒラギは十五センチ四方の小さな三分板です。ヒラギは三枚ありすべて射ち割らないと、宴会も始まりません。的は、比較的簡単に当たりますが、小さなヒラギにはなかなか矢が当ってくれません。ヒラギも当り終わると、、無事射場祭も終了します。そして、境内で宴会が行われるのです。

射場祭神事 午前10時から関係者が集まり射場祭神事が行われました。宮司による祈祷が行われているのです。
15センチ四方のヒラギ これは15センチ四方のヒラギです。中には、平成28年射場祭と書かれており、銀紙を小さく切ったものが入っています。割れたときに、四方に散らばるように工夫しています。【平成28年1月15日撮影】
西之表市弓道連盟による試射 写真は、西之表市弓道連盟による試射です。矢は、2本ずつ打ち放されます。
関係者による試射 射場祭には西之表市弓道連盟も参加しています。三十メートル先のヒラギを狙います。十五センチ四方のヒラギになかなか当ってくれません。代わる代わる関係者も矢を放ちます。
関係者による試射 射場祭に参加された方ならどなたでも弓を射ることができます。写真手前は、国上校区長です。
的場にあるヒラギ 的場にある最後のヒラギです。写真左放った矢がヒラギに命中し割れた瞬間です。そして、この後、すべてのヒラギを割って、今年も無事悪魔払いも終了です。
ナオライ 的場にあるヒラギを全て打ち割ると、関係者によるナオライが行われます。写真はお神酒受けです。なお、写真中央に貝汁が振舞われているのです。

※ 2020年1月15日(水)、西之表市国上奥神社で行われた射場祭の余興的をダイジェストで紹介しています。的場でのお祓い、模範試射、関係者によるヒラギ的試射、的に当てた人の感想、ナオライ、貝汁、関係者のあいさつ・乾杯などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:奥神社の射場祭矢を射てヒラギ的を打ち割り悪魔災難祓い令和2年

 

※ 2016年1月15日、西之表市国上奥神社で行われた射場祭を撮影したものです。的場でのお祓い、模範試射、関係者によるヒラギ的試射、ナオライ、貝汁などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:国上奥神社の射場祭弓矢でヒラギを打ち割って悪魔払い2016年

※ 2013年1月15日、西之表市国上奥神社で行われた射場祭を撮影したものです。的場でのお祓い、射場、宴会、エイサーの披露などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:奥神社の射場祭(西之表市国上奥)

 
2016.1.17〜