増田中之町に伝承されている郷土芸能の周袈裟女踊りです。袈裟女踊りは、周袈裟節に合わせて踊ります。
文化八年中之町に生まれ明治二十年六月七日七十六才で他界。生まれつき才知と明るい人柄でうら若い女の身をかえりみず牛之原牧の一部を中之町に分譲されるよう島主に願い出たり、また、増田浦の石高の引下げを、得意の歌に託して主遠(しうたち)に訴えるなど、村のために尽して豊かな花の増田と美しい人情を育てた人物です。
周袈裟女踊りは、手踊りの本踊りのみです。 写真は本踊りの様子です。左方向に横を向き、手を伸ばす所作が何とも哀愁に満ち溢れる瞬間です。周袈裟女踊りの最も見どころになります。
踊りは、時計方向に移動しながらの扇子を持った手踊りです。増田美人の衣装姿が素晴らしいです。 | |
踊る体形の全体の写真です。周袈裟女節に合わせて、しとやかな雰囲気の踊りです。 |
増田周袈裟女は 本源寺の鐘よナイ
響きわたらぬ 村は無い
増田周袈裟女は 衆たち好きでナイ
鉄砲見てさえ はやなびく
それはそうじゃないか その歌返せナイ
鉄砲見たぎり すぐ逃げる
増田周袈裟女は 琉球さな流せナイ
あれがおればこそ 紅や化粧で村つぶす
それはそうじゃないか その歌返せナイ
あれがおればこそ 魚もいらずに客立てる
増田前之浦 石の高い所
かざと 畝づまり 潮がかり
増田がらかよ いや水がらか
焼酎は飲まずに 歌踊り
焼酎は千杯のめ 大釜でわかせ
下戸のたてたる 倉は無か
※ 2014年11月9日(日)、増田神社秋祭りで、周袈裟女踊りを撮影したものです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:周袈裟女踊り 中種子町増田中之町秋祭りでの踊り】