サトウキビは、種子島全域で栽培されており、平成27年度の栽培農家全戸数は2,042戸(前年比-126戸)、26年度に対し94.4%で若干減少。収穫面積は2,514ヘクタール(ただし、10ヘクタールは含蜜糖向け)。前年度に比較して、191ヘクタールの大幅な減少。生産量は、約119,621トンを見込んでいます。これは、前年度実績に比較して、22,020トンの15.5%の減少となっています。
現在、サトウキビの刈り取り作業は、ハーベスタで行われています。サトウキビの先端部を刈り取る作業をトップ切りと呼んでいます。この作業は、農家にとって、大変な手間取る作業になっており、栽培意欲を低下させる原因にもなっています。そのような作業を人手を使って、脱葉する工場が種子島の各地に建設され、農作業の簡素化、効率化及び品質向上に貢献しています。
平成28年2月18日(木)、中種子町野間新光糖業樺種子工場近くにある樺種子精脱工場のサトウキビの脱葉処理工程を撮影させていただきました。その模様を写真と動画で掲載しています。
なお、「サトウキビの脱葉処理」の詳しいことは、樺種子精脱(0997-27-0585)へお問い合わせてください。
工場集荷場 | きび置場 | トラックで搬入 |
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中種子精脱の集荷場です。写真中央に投入コンベヤがあります。 | 畑で刈り取られたきびはトラックで、ここまで運び込まれます。ここで一時的に保管されます。 | 工場に運び込まれたきびを集荷置き場に降ろします。なお、集荷置き場は、各組合ごとに決められています。 |
きびを投入 | 投入コンベヤ | ハカマを分別 |
タイヤショベルで、きびを投入コンベヤに入れます。なお、左右に同じものがあり、左右二組で処理します。 | きびを投入コンベヤに入れます。コンベヤを出る時にハカマを分離させます。 | 投入コンベヤを通過すると、ハカマが分離されます。送風機を使って、軽いハカマを集めるのです。 |
先端部の分別作業 | ホッパへ送る | 分別されたきび |
きびの先端部を取り除く分別作業です。人手で作業員が素早く取り去ります。慣れるまで大変だと聞きます。目が回ったり、酔ったりするそうです。 | 選別されたきびは、出荷用のホッパにコンベヤーで運びこまれます。なお、出荷用のホッパは4つあります。 | 分別されたきびは、出荷用のホッパにストックされます。 |
トラックに積み込む | 出荷 | 分別された先端部 |
ホッパの下部の蓋を開けて、きびをトラックに積み込みます。 | トラックで製糖工場まで運びます。1回に5,6トン運びます。この工場では、一日の処理量が250〜300トンです。 | 手作業で分別されたきびの先端部です。この部分には、ほとんど糖分は含まれていません。逆に糖度を低下させる原因となります。家畜のエサとなります。 |
※ 平成28年2月18日(木)、中種子町にある樺種子精脱工場のきびの脱葉処理の模様を撮影したものです。動画の中には、集荷置き場、投入コンベヤへのきびの投入、ハカマ分離、トップ分離、出荷用ホッパのきび、きびのトラックへの積込み、出荷、久木原静憲社長のお話しなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。