中種子町納官に社会福祉法人百合砂共生工房猿蟹川の施設があります。すべての人々がともに支えながら生きる社会の実現を理念に掲げ、クリーニング作業、黒砂糖、塩、味噌作りを通じて障害者の自立を支援している事業所です。
猿蟹川では、夏の期間に天日干しによる塩作りを行っています。火力を一節使用せずに風力と太陽熱の自然エネルギーだけで製塩しているのが大きな特徴です。
ゆっくりとした結晶成長させるので、海水中のさまざまなミネラルが含まれています。このミネラルの働きで、複雑な味(辛・酸・鹹・甘・苦の五味)が生み出されるのです。
その猿蟹川の天日塩作りの模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、塩作り担当の長野さんです。猿蟹川の塩は、ミネラル分が豊富に含まれており、美味しい塩のPRをしてくれました。細かい塩、少し粗い塩が販売されています。1袋500円です。どうぞ、種子島の美しい海から採れた塩をご賞味ください。
塩作り担当の長野さん
納官にある猿蟹川
写真2枚目は、納官にある猿蟹川です。国道58号線より少し入り込んだ位置にあります。
写真3枚目は、旬鮮市場、コンビニ、特産品市場、宇宙船ストア、ルーフバルコニーなどの入口です。
塩小屋
採鹹(さいかん)装置
写真4枚目は、採鹹(さいかん)装置で、海水を循環させて太陽の熱と、風により水分を蒸発させ、塩分濃度を濃縮します。
写真5枚目は、乗浜海岸です。この沖合で取り込まれた海水を利用しています。鹿児島マリナーズ熊野養殖場から海水を運び込んでいるのです。
海水を汲む乗浜海岸
採鹹装置で海水を濃縮
写真6枚目は、海水の通常塩分濃度は、約3%です。この採鹹装置で、12〜14%くらいまで濃縮させます。孟宗竹の笹を利用しています。
写真7枚目は、天日塩小屋にある木箱です。ビニールシートを張っています。濃縮した鹹水を木箱に移動して天日干しにします。毎日、木箱内を撹拌したり、切り返しなどを行い結晶化するのを待ちます。
天日塩小屋にある木箱
徐々に塩の結晶ができ始める
写真8枚目は、晴天が続くと、徐々に塩の結晶ができ始めてきます。
写真9枚目は、さらに天日干しを続けると、塩の結晶が大きくなってきます。
大きな塩の結晶
塩を木箱から取り出す
写真10枚目は、塩分濃度が、28〜30%になると、木箱から取り出しざるに入れます。なお、取り出す前に濃度計で確認します。
写真11枚目は、取出した塩は、洗濯機の脱水機にかけて、「にがり」を取り除きます。脱水時間は約5分間です。
脱水機にかけて、「にがり」を取り除く
取出した「にがり」
写真12枚目は、取出した「にがり」です。ちょっと、なめてみましたら、舌が痛いほど苦いですよ。こういうにがりは、豆腐作りに欠かせませんよ。
写真13枚目は、にがりを落とした塩を箱の中に入れます。触ってみると、サラサラしています。
にがりを落とした塩を箱の中に入れる
不純物を取り除く作業
写真14枚目は、にがりを落とした塩は、不純物が混入しています。人手で不純物を取り除く細かい作業が待っています。これが、終わると、袋詰めして出来上がりです。
なお、天日塩作りの詳しいことや施設については共生工房猿蟹川(0997-24-8121)へお問い合わせてください。ここで紹介した塩の販売も行っています。
※ 2015年8月2日〜10月2日にかけて、中種子町納官にある社会福祉法人百合砂共生工房猿蟹川で天日塩作りの模様を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。