南種子町西之本村の浜山の中にある前窪氏の墓です。南種子町の文化財に指定されており、海岸に出る小さい道沿いにその案内板があります。
墓は、写真でも分かるとおり、直に建てられています。高さが約40センチ、幅が30センチくらいです。
墓石に刻まれている文字は、「妙法 久保信士 ?正月?六日 天保二」などと刻まれています。
南種子の故事によると、文政のころ、種子島に砂糖製造が許可された時、砂糖の製造人として徳之島から招かれたのが前窪氏で、縁故者もなくこの地で亡くなり、周辺の町民が香華をあげているといいます。
砂糖職人として尽力した方です。