南種子町西之校区の本村公民館と長田の水田にある遠矢碑です。遠矢碑とは読んで字のごとく、どれだけ遠くに矢を放てるかを競ったもので、武術錬成用の競技であったといいます。
西之村の地頭西村時苗の次男西村時員の遠矢碑である。一番矢は長田に落ち、二番矢は中之崎に落ち、矢の距離は4町3反3間1尺5寸約500メートルであった。
矢碑に刻まれている碑文は次のとおりです。
種子嶋住
西村五郎左衛門平時苗次男
宝永三丙戌年正月吉日西村甚七平時員
指南
向田氏宗次
遠矢落四町三段三間一尺五寸
検見武士
遠藤増右衛門家統
西村春右衛門時次
遠藤喜左衛門家欽
上妻興左衛門隆居
となっています。
平成二十年四月に南種子町の文化財に指定されています。