種子島の海のもので、初夏の味覚といえばナガラメです。種子島では、トコブシのことをナガラメと呼んでいます。
平成28年5月1日種子島近海でのナガラメ漁が解禁になりました。これから8月13日まで漁が続きます。
なお、解禁といっても一般人には関係なくナガラメ漁をする人たちだけの話です。したがって、一般の人たちのナガラメ採取は禁止ですので、ご注意ください。
ナガラメは、種子島の各近海でたくさん水揚げされていますが、年追うごとに減少傾向が続いています。種子島でいうナガラメは、北海道南部から台湾にいたるまで広範囲に分布するアワビの仲間です。
写真は、西之表市上西花里海岸でのナガラメ漁です。船を止めておき、浮きの下に採捕したナガラメを入れる篭をつけています。
午前10時すぎごろ、海岸へ行ってみました。数名の漁師が素潜り漁を行っていました。
「今年のナガラメは、どうですか?」との問いに、「全然ダメ!」という声が聞かれました。
稚貝も放流して、資源の保護活用もしていますが、基本的にナガラメが順調に生育できる環境に至っていないのが現実です。魚場が悪化しているのです。