種子島の海のもので、初夏の味覚といえばナガラメです。種子島では、トコブシのことをナガラメと呼んでいます。
平成28年5月1日種子島近海でのナガラメ漁が解禁になりました。これから8月13日まで漁が続きます。
なお、解禁といっても一般人には関係なくナガラメ漁をする人たちだけの話です。したがって、一般の人たちのナガラメ採取は禁止ですので、ご注意ください。
ナガラメは、種子島の各近海でたくさん水揚げされていますが、年追うごとに減少傾向が続いています。種子島でいうナガラメは、北海道南部から台湾にいたるまで広範囲に分布するアワビの仲間です。
写真は、一枚目は、種子島漁協競りかごに入れられたナガラメです。アワビと違い、煮て焼いても固くならないことが特徴です。
午前8時すぎごろから、買人が集まってきます。番号を書いたナガラメの入ったかごを観察しながら、目当てのナガラメを考えておきます。そして、入札札にその番号を記入したりします。
「今年のナガラメは、どうですか?」との問いに、「ちょっと小粒ですね。」という声が聞かれました。
いよいよ9時になると、競り人から入札開始をブザーで知らせます。ナガラメの入ったかご1番から次々に競りが行われます。今回の初競りでは、キロ当たり、6000円の競り値がつきました。「7000円を超える値がつくのは3かごくらいかな」とも話していました。