薬用植物資源研究センター種子島研究部施設一般公開

春の植物観察ツアー

平成30年4月21日(土)、中種子町にある薬用植物資源研究センター種子島研究部で一般施設公開として春の植物観察ツアーが行われました。植物に興味を持つ人が多数訪れ、薬草植物や野草観察などで楽しんでいました。

薬用植物資源研究センター種子島研究部は、全国に三か所あるうちのひとつで、昭和29年(1954年)国立衛生試験所種子島分場として、熱帯・亜熱帯系薬用植物の露地植えでの試験研究を目的として設置されています。

年二回、種子島研究部の施設を一般公開し、通常見られないような珍しい植物や薬用植物など案内しています。

その一般公開の模様を紹介しています。

種子島研究部の施設などの紹介です。ここの施設の面積は、91,700平方メートルあります。露地及び温室の中には、何千種もの植物が植栽されています。

掲示板を見て、予定時間などを見ていました。今回は、植物の観察ツアーです。

薬草などの展示です。興味深そうに見入っていました。

多くの植物ファンが集まりました。今回は、二班に分かれて施設内外の植物の観察を体験しました。

講師の飯田修先生です。主に温室や標本園などの植物を案内してくれました。写真は、シャクヤクです。現在は薬草として登録されているので、一般では販売されていないということです。

写真は、インドボダイジュです。仏教の聖なる木のひとつです。特徴は、葉にあります。亀甲の形をした葉になっています。その下で、仏法を説いたとされます。

写真は、たねがしまにも多く自生しているクララです。毒草です。黄色い花を咲かせます。ご注意ください。

写真は、キダチアロエです。薬草ではないとのことです。しかし、効能はあるようです。

写真は、カンランです。西之表市の羽生さんから種子をいただいてそれを育てたものです。4本あるとのことです。実が薬用になっているとか。

こちらは、後半のツアーです。道沿いの野草などを観察しました。

写真は、ゴムの木に寄生したオオタニワタリ、ノキシノブ、マメヅタ、ツルモウリンカなどの植物の解説です。講師は、鏑木紘一先生です。

写真は、種子島の広葉樹林について解説しています。林の縁の植物帯などのお話しです。