赤米の刈り取り作業
平成26年9月28日(日)、南種子町茎永松原お田の森東の稲庭お畦で、赤米の収穫作業が行なわれました。これは、平成26年4月3日、赤米のお田植祭りで植えられた赤米です。
宝満神社の赤米は、成長するとやがて人間の背丈ほどにもなり、茎の長いことで、茎永とも呼ばれるようになったとも言われています。
赤米は、成長がかなり遅く、収穫まで約5ヶ月を要しています。宝満神社の赤米は、古来米で品種改良されておらず、また、収穫された赤米は神社社人で管理されており、ほかへの持ち出しができないように制限しているのです。
先のお田植祭りで植えられた赤米は、約5畝です。収穫すると約50キロの赤米が収穫できます。そして、収穫された赤米は、翌年に行なわれるお田植祭で植える苗用、ナオライでのにぎりめし用、赤米館での展示用に使用されるのです。
したがって、古来からの赤米を食べるには、お田植祭でのナオライに参加するしかありません。お田植祭では、一般参加者にも赤米のにぎりめしを振舞っているので、ぜひ、参加されたらいかがでしょうか。
写真1枚目は、赤米収穫祭には、茎南小学校児童も参加しています。前日までの悪天候により、収穫田は、ぬかっていましたが、子供たちは元気いっぱい背丈の長い稲穂を刈り取っていました。
写真2枚目は、午前8時から行われたお田の森での赤米収穫祭神事での祭壇です。お神酒、果物、野菜、お魚、お米、赤米の稲穂、道具の鎌などです。
赤米収穫祭神事での祭壇
玉ぐしの奉奠
写真3枚目は、収穫祭神事での玉ぐしの奉奠です。最後、総代より玉ぐしが奉納されました。これが終わると、無事神事も終了です。
写真4枚目は、赤米の特徴である長い稲穂のため寝てしまっているのです。また、稲穂を注意してみると、小鳥が穂を食っているのが確認されています。
子供たちの刈り取り体験
鎌を使っての稲穂の刈り取り
写真5枚目は、子供達や関係者により鎌を使っての手作業です。写真でも分かると思いますが、稲は子供達の身長よりも長いのです。
写真6枚目は、刈り取った稲穂を手こきにより、落としているところです。道具のない頃は、このように行っていたんですよ。これも大切な体験です。
手こきにより稲穂を落とす
センバでの脱穀体験
写真7枚目は、センバという道具を使っての脱穀の体験です。昔は、どこの家庭でもありました。機械のない時代では大切な稲の収穫道具でした。
写真8枚目は、足ふみ脱穀機による脱穀体験です。勢いよく回転させ、稲穂を先端から少しずつ入れて脱穀します。急に入れると、穂が回転胴に引っかかってしまいます。
足ふみ脱穀機による脱穀体験
ハーベスタによる脱穀
写真9枚目は、子供たちによる脱穀の体験がひと通り終わると、関係者により、ハーベスタにより脱穀します。今年の収穫もまずまずの出来だと。
鈴木君の感想
写真10枚目は、5年生の鈴木君です。8月のもち米刈り取りを経験していたので、今回の刈り取りは早く出来たことを話してくれました。
なお、
※ 2014年9月28日、南種子町茎永で行われた宝満神社赤米収穫祭を撮影しています。動画の中には、神事での祝詞の奏上、玉ぐしの奉奠、茎南小学校児童による刈り取り作業、センバでの作業、足ふみ脱穀機による作業、子供たちへの感想など収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統行事:宝満神社赤米収穫祭茎南小学校児童参加ドキュメント】