源太郎踊り(げんだらおどり)

住吉神社秋季大祭で奉納された踊り

源太郎踊りの後半の踊り
【撮影場所】
鹿児島県西之表市住吉神社境内
【撮影日時】
2018年10月21日(日)/11時01分〜11時56分
【奉納場所】
西之表市住吉神社
【奉納時期】
毎年十月第四日曜日
【アクセス方法】
西之表市街地から国道58号線を中種子に向かうこと約15分で住吉神社に着きます。

【踊りの説明】

住吉地域に伝承されている源太郎踊り(げんだらおどり)です。源太郎踊りは、西之表市の無形民俗文化財に指定されています。種子島の各地に、この源太郎踊りの郷土芸能がありますが、この住吉から広まったと言われています。

源太郎踊りの由来は、歌詞の二番に「山口おどりの源太郎よ」とあることから、源太郎踊りといわれるようになったといいます。また、地域(茎永)によっては「山口踊り」とも呼んでいます。

源太郎踊りの男性の服装は、頭に花笠をかぶった踊り子が十人、太鼓十六人が小太鼓や鉦を持っています。花笠の踊り子七人は、黒の着物を着て鮮やかな片タスキをしています。

一方、太鼓を持った男性の踊り子は、色鮮やかな着物を着て、頭はハチマキ、白地のズボン下にケハンをしてワラジを履いています。女性は二十人くらいで、黒の着物で鮮やかな片タスキをして、日の丸のセンスを持ちワラジを履いています。総勢四十五〜六人で奉納していきます。

六列縦隊で太鼓や鉦を叩き、掛け声を出しながらゆっくり入場してきます。最初は写真のように横の隊列になっていますが、次第に円形の隊列になったり、色々変化していき踊りも盛り上がっていきます。歌詞は一番から七番まであります。

太鼓や鉦の数も多いので、大変にぎやかで古式床しき、時には優雅さや哀愁も感じられます。また、女性も加わっていますので、踊りに艶やかさや色気もあります。見ごたえのある郷土芸能です。

写真一枚目は、住吉神社境内での源太郎踊りの「うぐいす」の踊りです。太鼓の音、鉦の素朴な音、艶やかな衣装姿、どれをとっても哀愁に満ち溢れています。派手さと地味さとが混ざっており、よくバランスが取れており、華やかな中にも、荘厳な雰囲気、或いは落ち着きのある素晴らしい踊りを堪能させてくれました。

今回の源太郎踊りは、6年ぶりの奉納踊りとなりました。以前は、形之山神社の遷宮により奉納されていました。その模様を写真と動画で掲載しています。

源太郎踊りの入場踊り 写真は、国道沿いから鳥居をくぐり、踊る場所まで入場します。6列縦隊での入場です。
「長者殿」の踊り 写真は、「長者殿」の踊りです。最初は、6列縦隊ですが、次第に円形の隊列になっていきます。一般的に西之表市の踊りの太鼓は、中種子町、南種子町の踊りの太鼓に比べて、やや小さめ(半分以下)になっているのが大きな特徴です。
「山口くだり」の踊り 源太郎踊りの隊列は、円形の隊列、水平の隊列により踊られています。写真は、内周の鳴り物です。タスキは、片タスキ掛けです。「山口くだり」の踊りです。
「音に聞く」の踊り 「音に聞く」の踊りです。太鼓、踊り子、全てが水平になって女衆の踊り子が扇子を持たない手踊りです。また、女衆の隊列は、反対方向を向いています。
「心づくし」の踊り 「心づくし」の踊りです。外周の女衆は、センスを手にしています。円形の隊列です。
「近江の国」の踊り 「近江の国」の踊りです。円形の隊列で、前進しての手踊りです。神社は、住吉漁港近くにあり、海が見えています。
「土佐から」の踊り 写真は、「土佐から」の踊りです。源太郎踊りで唯一のリズミカルな踊りで、この踊りの一番の見どころです。外周の女衆は、センスを閉じたまま手にしており、向きを交互に変えながらしとやかな手踊りをします。また、この時太鼓も同じような所作になっています。
「うぐいす」の踊り 写真は、「うぐいす」の踊りです。扇子を手にした外周の女衆はほぼ定位置での手踊りです。これが終わると源太郎踊りも終了で、隊列を曲線に引端で、最後は二重隊列で終了します。艶やかな衣装姿の住吉美人の踊りです。素敵ですね。
神社境内で奉納した後の記念撮影 写真は、神社境内で奉納した後の記念撮影です。この後、神社入口の鳥居付近で奉納踊りを行いました。
 源太郎踊り

一 長者殿

長者殿の親方様のお詣りやる 槍なぎなたで
お供の衆は又五百人 草葉もなびけど
おたちやる イヨー おたちやる

二 山口くだり

あれこそこれの山口くだりの源太郎よ 山口くだりの源太郎よ
源太郎殿こそ若衆の中でも若衆ぶる 若衆の中でも若衆ぶる
ヤー 上のお寺に笛が鳴る あいちょろちょろと笛が鳴る
出ては逢いたし ひまはなし うまん苧桶をなぜおしゃる ヨーハイ ヨーハイ

三 音に聞く

音に聞く音に聞く 駿河の国の千代郎殿は
すりの松女と恋を召す 千代郎殿は十五なり
すりの松女は十四なり 十四と十五の仲なれば 言葉に花をば咲かせたや
千代郎殿のおしゃるようには 二つ刀と親両人は捨つるとも
よもやすてじの松女さん
松女さんのおしゃるようにゃ 唐の鏡と親両人は捨つるとも
よもやすてじの千代郎殿よ 千代郎殿

四 心づくし

心づくしの秋野の花よ 見る人ごとよ
見る人ごとに折りたがる 折りたがる ヨーハイ
佐賀の斗ますに いちごが盛りて 君末代よ
君マー末代よ わしゃ一度 わしゃ一期 ヨーハイ ヨーハイ
めでし偲びの言葉のかけそう まだ濃いなれよ
まだ濃い濃いなれん 野辺の草 野辺の草 ヨーハイ ヨーハイ

五 近江の国

近江の国の道覚殿は御陣立ち ハーイヤー
あれを見よ これを聞け 坂東の名馬に黒鞍しかせ
小桜おろしの鎧着て ハーかぶとは八重の磯の富士 イヨー 磯の富士
越前様の御所にこそ ハー 八重菊様とて美人ある
イヤー 同じ御家中に千寿様とて若衆ある
イヤー 愛宕詣りに目と目の見参なされける
恋の玉章贈られた イヨー 贈られた
五年この方 偲び申せど 水ほり川ほり 七筋ほりて
七重の御門に七人ごもりの御番所が 忍びもならぬ
御生でそよ イヨー 後生でそよ

六 土佐から

土佐から船が三艘ほど参る 先なは銭よ 中なは金よ
後なわ土佐の早生米よ イヨー わさ米ならば 箕でひてはかれ
斗掻きは置いて手ではかれ 斗掻きは置いて手ではかれ
十七、八の秋の野を行けば 小萩もさかる
我もさかる 小萩もさかる 我もさかる
ヤアー 今朝は寝忘れた ほんに寝忘れた 枕屏風に日が射いた 枕屏風に日が射いた

七 うぐいす

うぐいすが うぐいすが 花踏み散らす 細足で
大なぎなたでさくと切らば さくと切らば
やらやら見事 やらめでとう やらやら見事 やらめでとう
これのお庭に 葦植えて 我よし 人よし
世間なおよし 世間なおよし 
やらやら見事 やらめでとう やらやら見事 やらめでとう イヨーハイ イヨーハイ

※ 2018年10月21日(日)、西之表市住吉神社の秋季大祭での奉納された西之表市の指定文化財である源太郎踊りを紹介しています。この動画に中には、入場、「長者殿」、「山口くだり」、「音に聞く」、「心づくし」、「近江の国」、「土佐から」、「うぐいす」の踊りを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:源太郎踊り住吉神社での奉納踊り住吉地区公民館2018年

※ 2018年10月21日(日)、西之表市住吉神社の秋季大祭での奉納された西之表市の指定文化財である源太郎踊りを紹介しています。この動画に中には、住吉神社社殿境内での入場、「長者殿」、「心づくし」、「うぐいす」の踊り、社殿前での記念撮影などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:源太郎踊り住吉神社社殿境内での奉納踊り2018年

※ 2012年7月22日種子島の西之表市住吉形之山神社遷宮により奉納された西之表市の指定文化財である源太郎踊りを撮影したものです。この動画に中には、本踊りの様子、記念撮影などを収録しています。なお、形之山地域で初めて踊られた源太郎踊りでもあります。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:源太郎踊り(西之表市住吉)

【過去の画像】

源太郎踊り 2012.7.22
源太郎踊り 2012.7.22(形之山神社にて)
源太郎踊り 2009.3.15
源太郎踊り 2009.3.15(住吉中学校閉校式にて)
源太郎踊り 2008.11.23
源太郎踊り 2008.11.23(かんしゃ祭にて)
2015.10.29〜