ニガダケ(苦竹)

梅雨時期になると、ニガダケが最も成長する

種子島の山菜で、名物といったら、もちろん「ニガダケ」です。5月に入れば、ニガダケもそろそろ芽が出てくるのです。そして、梅雨時期になると、ニガダケが最も成長する時期になってきます。

種子島のあちこちの竹林を、そ〜っと耳を澄ますと、竹林がごそごそ人影のある音を聞くことがあります。そうです、「タケンコかぎ」をやっているのです。ニガダケの竹の子を採りに行くことを、地元では単に「タケンコかぎ」というのです。

ニガダケは、そのまま、味噌汁に入れたり、天ぷらもいいですし、卵とじもいいし、湯がいて酢味噌和えもいいですね。もちろん、煮しめにすると最高の郷土料理です。とてもヘルシーなニガダケです。

ところで、ニガダケの採りかたですが、やや中央付近を握り、左右に揺らしながら折ると簡単にできます。かぐ時は、ゴム長靴、ゴム手袋などをして安全に注意してください。かいだニガダケは、家に持ち帰ると、皮を剥くことになります。包丁で、上部に切込みを入れると、簡単に剥けてきます。

写真は、美座の道路沿いの竹林を写しています。中央付近にニガダケが三本、右のツワの葉付近に一本見えているのが確認できると思います。30〜60センチくらいになると、最も美味しくいただける大きさです。

ところで、ニガダケはとても美味しいのですが、残念なことにほとんど栄養分はないと言われています。しかし、健康にいい植物繊維は豊富に含まれているので、おなかに優しくてヘルシーな食物です。特に精進料理には欠かせない食材で、お葬式や法事には不可欠なニガダケです。

ニガダケは、種子島の島民から最も親しまれているタケノコです。種子島で「タケンコかぎ」は、どうですか?本当に楽しいですよ。

とてもヘルシーなニガダケ

ニガダケ(苦竹)
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡中種子町美座
【撮影日時】
2007年6月14日/13時08分

※ 2022年(令和4年)5月18日(水)、西之表市古田村之町曲川の実家の竹林でニガダケのタケノコかぎの状況を紹介しています。

初夏のころニガダケのタケンコかぎ風景自然音収録令和4年〜種子島の旬情報

※ 2022年(令和4年)5月17日(火)、西之表市古田村之町曲川の実家の竹林でニガダケのタケノコが出てきた状況を紹介しています。

ニガダケ 初夏のころ最も成長する時期になって味も最高に!令和4年タケノコ風景〜種子島の植物

※ 2021年(令和3年)5月14日(金)、西之表市古田村之町曲川の実家の竹林でニガダケのタケノコが出てきた模様を紹介しています。

ニガダケ 梅雨に入りニガダケが最も成長する時期になってきた!〜種子島の自然

 
2017.2.13〜