第102回西之表市畜産共進会(黒毛和種の部)

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各校区から選抜された黒毛和牛が共進会に出場

平成26年8月29日(金)西之表市榕城本立の西之表市畜産センターにて、第102回西之表市畜産共進会(黒毛和種の部)が開催されました。年一回畜産センターで行なわれているものです。各校区で予選を行い選抜された黒毛和種がこの共進会に出場し、最優秀賞に選ばれると、9月の熊毛郡大会に出場できます。郡大会で最優秀賞になると、県大会、更に全国大会の共進会があります。今回市内各地から56頭前後の黒毛和種が出場しました。

共進会は、午前7時半過ぎから受付などを行い、8時40分から畜魂祭、9時20分から開会式、9時30分から各部門ごとに審査がありました。部は3部門に分かれており、次のように分類されています。そして、部門別に最優秀賞(1部門は4席、2部門は8席、3部門は5席)を決定していきます。

第1部⇒生後12カ月令未満(平成25年10月以降生まれ)
第2部⇒生後12カ月〜16カ月令(平成25年5月〜平成25年9月)
第3部⇒生後16カ月〜23カ月令(平成24年10月〜平成25年4月)

西之表市の畜産における経済効果は23億円で、畜産業の影響は市全体に大きな影響を与えるに至っています。これからの畜産の発展が市の発展にもつながります。食の安全安心を求められている今日、種子島で生産されている黒毛和種の消費拡大に関係者の期待が込められています。無駄のない飼育に努め、肉質を高めることが大事です。

種子島は一次産業が要です。そこで働く人々の元気ある姿が種子島の経済を支えてくれています。こういう共進会を通して、高品質の黒毛和種生産を続けてほしいものです。

共進会の模様を掲載しています。なお、「西之表市畜産共進会」については、西之表市役所農林水産課(0997-22-1111)へお問い合わせてください。

審査の前... 畜魂祭 祝詞の奏上...
審査の前 畜魂祭 祝詞の奏上
西之表市本立にある畜産センターの牛舎です。出品受付を済ませ、審査を待っています。牛の状態を確認したり、牛の手入れを行ったりと、入念に確認作業があります。 開会式の前に、8時40分から笹川宮司により畜魂祭が執り行われました。畜産関係団体、市、県の関係者が参列の中行なわれました。写真は、神事の修祓です。参列者は、頭を下げて、宮司の祈祷を聞いています。 笹川宮司による祝詞の奏上です。畜産業の発展や食としての牛への感謝、鎮魂などを読み上げていきます。これが終わると、玉ぐしの奉奠です。
第1部出品牛... 入念に審査中... 審査会場
第1部出品牛 入念に審査中 審査会場
写真は、第1部の審査です。牛をおとなしくさせたり、立っている状態をよくしたりと審査を待っています。写真は、国上校区からの出品牛青野さんの「ひさひめ」号です。 審査委員長が一頭ずつ入念に審査しているところです。ポイントとしては、牛の長さ、腹の状態、背腰の高さなどの体型のバランス、生育状況などを注視しています。 審査会場です。第1〜3会場に分かれており、写真は、第1部門の二次審査の模様です。
2次審査 第2部の審査中... 第2部2次審査...
2次審査 第2部の審査中 第2部2次審査
1次審査が終わり、6頭を選別し、2次審査を行います。2次審査で、最優秀賞4席を選びます。手前は、現和校区からの出品牛榎本さんの「なつこ」号です。なお、榎本さんの牛は、最優秀賞1席に選ばれています。 写真は、第2部の審査です。西之表市下西校区からの出品牛浦頭さんの「まい」号です。あらゆる角度から審査されるのです。 写真は、第2部の2次審査の模様です。西之表市安納校区からの出品牛中園さんの「ゆずき」号です。審査員が、直接牛に触れたりして審査するのです。なお、「ゆずき」号は、第2部での最優秀賞1席に選ばれています。
ポニーとのふれあい 第2部2次審査... 第2部の最優秀賞「ゆずき」号
ポニーとのふれあい 第2部2次審査 第2部の最優秀賞「ゆずき」号
今回の共進会には、市内の保育園児も招待しています。食の大切さなど小さい時から、子供たちに知ってもらおうというものです。 写真は、第2部の2次審査の模様です。手前は、種子島高校からの出品牛「はるみ」号です。生徒たちが日ごろから飼育手入れを行ってきたものでしょう。共進会では、必ず最優秀賞に選ばれるなど評価の高い飼育が自慢です。 第2部の最優秀賞1席の「ゆずき」号です。安納校区は、安納芋で有名ですが、畜産も盛んですよ。共進会では、高得点で上位に入賞することが多いです。
第3部の審査中... 第3部審査確認中... 第3部2次審査中...
第3部の審査中 第3部審査確認中 第3部2次審査中
写真は、第3部の審査の模様です。直接牛に触れて、毛並や骨の生育状況などを観察します。西之表市安納校区からの出品牛平原さんの「さくら」号です。なお、平原さんの「さくら」号は、最優秀賞2隻に選ばれています。 第3部の審査での確認作業です。審査員が集まり、得点状況、選抜する牛の確認を行っているところです。 写真は、第3部の2次審査の模様です。手前は、西之表市榕城校区からの出品牛田上さんの「はな」号です。なお、田上さんの「はな」号は、最優秀賞4席に選ばれています。このあと、審査が終わると、順位入れ替えがあります。
牛舎の中 第3部順位入れ替え 第3部審査講評...
牛舎の中 第3部順位入れ替え 第3部審査講評
審査中は、牛舎の中から審査状況を見つめています。また、すでに審査が終わった牛は、ここで、休ませています。 第3部の2次審査で、最終的に順位を入れ替えます。写真手前は、第3部最優秀賞1席になった西之表市安納校区からの出品牛中園さんの「ゆい」号です。 写真は、第3部最優秀賞2頭についての審査講評です。牛の血統や1席と2席との違いなどを詳して話してくれます。
グランドチャンピョンの審査 個人表彰 団体表彰
グランドチャンピョンの審査 個人表彰 団体表彰
第1〜3部の最優秀賞1席に選ばれた牛からグランドチャンピョンを選抜します。写真左から、年齢の若い順に並んでいます。左より、「なつこ」号、「ゆずき」号、「ゆい」号の順です。なお、グランドチャンピョンには、「ゆい」号が選ばれました。 写真は、閉会式での表彰です。第1部最優秀賞1席になった「なつこ」号の榎本さんです。JA種子屋久農業協同組合鮫島組合長から賞状が授与されました。 写真は、団体賞の表彰です。第1部での総合優勝となった現和校区の表彰です。JA種子屋久農業協同組合鮫島組合長から賞状、優勝旗などが授与されました。

【動画コーナー】

2014年8月29日(金)、第102回西之表市畜産共進会(黒毛和種の部)を撮影したものです。動画の中には、畜魂祭、審査の模様、表彰などをドキュメントとして収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の農業:第102回西之表市畜産共進会黒毛和牛ドキュメント

【撮影場所】
鹿児島県西之表市本立西之表市畜産センター
【撮影日時】
2014年8月29日(金)/8時32分〜12時48分
2014.8.30〜