矢止石由来に関する碑
中種子市街地から国道58号線を南種子に向かうこと約15分でこの地に着きます。ちょうど、日本一の大蘇鉄がある坂井神社入口附近の公園です。国道沿いですので、もちろん紀念碑は見えています。
写真で、左の石碑が「矢止石由来」、右が「矢止石」です。なぜ、矢止石なのか、矢止石由来の碑文を読むと意味が分かってきます。その記念碑には、次のような碑文が刻まれています。
矢止石由来
弘法殉難の日典上人の遺業を継ぐために来島せられし法弟日良上人は忍難弘通の上領主時氏公以下全島民を法華宗に改宗せしめた
然るに邑主坂井左京之進は律宗に確執し日良上人に敵意を懐き文明年頃遠矢を以て上人を射殺せんとしも夥しき遠矢は?く巨石に当りて一矢も上人に当らず遂に上人の功力に心服して一族挙げて法華宗に信順す
茲に上人の行徳を顕彰し浄光寺門前の此地に「矢止石」と称して之を現存す稀世の遺蹟にして法華宗教これを仰慕して止まず依てその由来を敍し以て後人に告げる
昭和五十二年四月二十一日 ?之
矢止石由来建立浄財寄進者
六十九名の名前(名前は省略)
一方、右側の紀念碑には、次のような碑文が刻まれています。
碑文
日良法印
矢止石
記念碑の右に中種子町指定文化財の説明が書かれた案内板があります。その案内文ですが、由来碑に刻まれた碑文とほぼ同じようなことが書かれているので省略いたします。
碑文の文章の中で、?は不明文字、或いは変換不可能な文字です。なお、読み違いがあるかもしれません。