塩屋地域に関する碑
ここは中種子町熊野にある集落センターにある記念碑です。塩屋地域に関する記念碑で、次のような碑文が刻まれています。
塩屋集落百周年記念碑
平成九年十月十九日建立
わが塩屋集落は、明治30年、12戸をもって熊野から分町独立し、ここに百周年を迎えた分町以来乏しい経済の中で集落民一致協力して、薪炭林の取得、農道、用水路の整備、馬耕技術の習得等に意を尽した。一方、良港と豊かな漁場を求めてきた県内外からの移住者達と融和の中に、豊漁業共存のむらづくりに努めてきた。昭和11・12年、大春田浦の早期水稲栽培試作は、幾多の困難を排除して本郡米作に画期的な改革をもたらした。また漁獲高の上昇は、県内屈指の漁港へと成長し、冬場の港はマグロ、カジキ船が犇きあう盛況であった。
太平洋戦後の50年間は、公民館運動を基盤として、農漁業の振興と郷土芸能の継承等に努め、住民の生活は一段と向上してきた。然るにその後における社会情勢の著しい変化に伴い、懸命の対応に迫られている現状である。吾等は集落誕生百周年祭を機に、今後の活路を模索し郷土進展の決意をこの碑に託する。
実行委員長 山小田和己
公民館長 中川正己
実行委員
会計 上村次正
部落会計 鎌田昭一
郷土誌編集委員長 潮 敏
碑文は以上です。なお、碑文に読み違いもあるかもしれません。