西南の役に関する碑
西之表市東町に玉川招魂碑があります。西南の役で亡くなられた戦死者を祀っています。周辺に五つの記念碑が建立してあります。そのうちの一つが写真の紀恩招魂碑です。碑には次のような碑文が刻まれています。
紀念紀恩招魂碑
聖天子深憫西南死者之志存家国誤?禍機
詔特赦其罪追褒首魁西郷隆盛之功贈正三位?是乎私学校子弟之名白于天下而我邑之戦死者亦得伸于地下矣鳴呼
天恩優渥誰不感泣以思報効哉初明治丁丑之春隆盛之上京也我邑之子弟従之者五百餘人時天寒風甚雨霰交至衆皆結束擔銃?刀征衣濡々深泥沒脛老幼幼兒女送其行者如堵衆顧謂其人曰吟于東都之花不出数日請待錦衣還郷也送者歓呼行者慨然上舟予時年十二亦興群童在道傍観行色々壮而血氣躍々竊自恨年幼不能従焉既而殿者未過三太郎山戦報忽至敗聞相踵無舩不?震山撼海前後従者五百六十人而死者實至百六人之多予毎追想當時之事夫甞不慄然肌生粟也益當時之行者送者皆謂西郷先生一代人傑維新之業成于其手自征韓論起以議不合去創学校教子弟其志在革?蹶然一起大事立成#@戊辰之役也我輩圖報効取功名莫如此時焉而一朝交戦骨肉相屠實在意料外況頁不祥之名乎其死决非志也鳴呼事興志違呑恨而死者自古何限而志存家国不得死所如此役者未甞之有今也何幸遭遇
聖主大徳如天至仁如地恩及枯骨化被九泉死者之志得伸于地下可以?矣而生者観感興起以思報効鳴呼盛
矣哉先是當時同志得生者立祠招魂不絶祭祀及特赦之
詔下衆相謀立碑?其側徴交於余親?當時之事
而悲死者之志也久矣今紀
聖主之恩而宣昭代之化以慰死者以?生者余之所楽也因不敢辞叙其梗概以勒于右
明治廿九年九日 平 時彦撰文
肥後時宏謹書
奮同盟中謹建
碑文は以上です。碑文で、?は判読できない文字、或は変換不可能な文字です。また、一部現代文字に変換しています。なお、碑文に読み違いがあるかもしれません。
※ 2020年(令和2年)3月8日(日)に取材した西之表市東町玉川招魂碑広場に建立されている西南の役に関する記念碑「紀恩招魂碑」を紹介しています。この動画の中には、県道75号線東町玉川招魂碑前通り、入口付近、記念碑の敷地内、紀恩招魂碑の碑文及びその周辺の風景などを収録しています。なお、碑文は字幕で本文を流しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。