毎年一月中旬に午前10時から行われている正月行事の「破魔祈祷祭」です。的とヒラギを射て、無病息災、家内安全、地域の発展、安泰などを祈願する行事です。
午前十時になると、関係者により神事が神社拝殿で行われます。神棚には、弓、矢、的、保護手袋、ヒラギなども奉納されています。神主により祈祷が行われ全員で玉ぐしを奉納すると、神社での神事も終わります。
神社拝殿での神事が終わると、的場で神事が行われます。的場でお祓いのあと、射場に向かって移動しながらお祓いを行います。これが終わると神事も無事終了です。
射場での神事が終わると、いよいよ的、ヒラギを射ち割るまで、弓道の師範、地区公民館長、神主など的から約三十メートル離れた場所から矢を放っていきます。ヒラギは十五センチ四方の小さな板で十五枚あります。すべて射ち割らないと祭が終わらないのです。的の大きさもいろいろあって、大きいものは比較的簡単に当たりますが、段々小さくなるにつれてなかなか矢が当ってくれません。
的がひと通り当たると、ヒラギを射ち割りますが、近くに寄り当たりやすくします。しかし、近いようで簡単にはヒラギも割れてくれません。ようやく十二時過ぎにヒラギすべて射ち割り破魔祈祷祭も終了しました。
そして、射ち割ったヒラギは公民館内で、さらに細かく割り、的に張っていた紙をはがし、ヒラギに巻きつけて魔除け札を作ります。地域の境界に竹を差し札をつけていきます。また、参加者にも分配します。家庭の玄関の外に魔除けとしておいて置きます。
写真1枚目は、午前十時から行われる神事です。祭壇には弓矢、的などが並べられています。写真は、種子島中学校弓道部による玉ぐしの奉奠です。
的場での神事です。神主、関係者により短冊、お米、お神酒などを撒いて、場を清めていきます。これが終わると弓矢が放されます。 | |
矢渡し式です。迫田昭文五段が矢を放っているところです。三十メートル離れると、的も大変小さく見えます。矢は二本ずつ放ちますが、今回、2本とも外してしまいました。 | |
破魔祈祷祭には、西之表市弓道連盟が参加しています。中学生、高校生、一般です。写真は、矢を放っているところです。的が大変小さいためなかなか当たってくれません。代わる代わる的に当たるまで放ちます。今回、中央の下園選手がこの日一番命中しました。 | |
射場です。前方のアコウの根元に的が置いてあります。約三十メートル離れた位置から的を狙い撃ちします。 | |
一般による矢です。大きな的の前に置いた15センチ四方のヒラギを射ち割る余興です。至近距離から狙いますが、簡単に射ち割れてくれません。 |
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参加者に安納芋の焼き芋などのサービスも行っています。香ばしい匂いが漂っていました。 | |
公民館内で、的に張っていた紙をはがし、矢で射ち割ったヒラギをさらに細かく割って、それにはがした紙を巻いて魔除けの札を作っているところです。 | |
射場ですべての的を打ち割ると、公民館内で直会が行われます。写真は、弓道連盟の乾杯で宴会が行われました。 | |
こちらは、地域内の三差路に設置する辻札です。魔除けの札を13本設置しました。 |
※ 2023年(令和5年)1月9日(月)、西之表市安納神社で行われた破魔祈祷祭を紹介しています。この動画の中には、安納神社での神事、射場でのお祓い、安納小児童による棒踊りの意気込み、射場、中学生・高校生・一般による余興的、的を当てた射手の感想、直会、辻札を立てる状況、直会での目標発表などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【安納神社での破魔祈祷祭 弓矢を射て悪魔災難祓い 令和5年1月9日〜種子島の正月伝統行事】
2020年(令和2年)1月13日(月)、西之表市安納神社で行われた破魔祈祷祭を紹介しています。この動画の中には、安納神社での神事、射場でのお祓い、射場、中学生・高校生・一般による余興的、的を当てた射手の感想、直会などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統行事:安納神社破魔祈祷祭矢を射て悪魔災難祓い令和2年】
2017年(平成29年)1月15日、西之表市安納神社で行われた破魔祈祷祭を紹介しています。この動画の中には、神事での射手による玉ぐしの奉奠、的場でのお祓い、射場、中学生・高校生・一般による余興的、射手の感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統行事:安納破魔祈祷祭弓矢で病魔・悪魔祓い2017年】
2015年(平成27年)1月12日、西之表市安納神社で行われた破魔祈祷祭を撮影したものです。神事、的場でのお祓い、射場、直会、感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。