平山地域に伝承されている「鳥さし舞」です。鳥さし舞は、座敷舞と呼ばれ、特別踊りを披露する日時が予め決まっているわけではなく、色々な祝宴席において、場の雰囲気や場を盛り上げるために、踊り子を囃し立てて、初めて踊りが披露されると言うものであります。例えば、鳥さし舞であれば、「鳥さし舞はみさいなー 鳥さし舞はみさいなー」などと囃子立てていくのです。
舞手は、簡単な服装で、物まね的な所作で、舞を披露していきます。資料によると、「鳥さし舞」のほか平山には、「味噌すり舞」、「ガニ舞」、「婆ジョウ舞」、「仏舞」などがあったとされるが、今は伝承されていないと言います。
鳥さし舞は、竹の棒の先に、やんもち(とりもち)をつけ、それを使って小鳥やキジをとる所作をまねたものです。踊りも大変こっけいで、絶妙な所作に感心させられます。
写真一枚目は、平成22年4月29日、西之表市赤尾木城文化伝承館月窓亭のオープニングで披露された平山伝統芸能保存会のみなさんによる「鳥さし舞」です。伝承者は、中畠さんです。見事な所作で、踊りを披露してくれました。
踊る前は、踊り手を囃子立てていきます。周囲からの囃子がないと踊りが成立しません。やがて、踊り手が、頭にはちまきをしながら立ち上がり、踊りを披露していくのです。 | |
平成21年6月20日、田中食堂にて行われた民謡を歌おう会の宴席で、鳥さし舞を披露したものです。 | |
写真は、平成21年3月21日、種子島開発総合センターの広場で披露された「鳥さし舞」です。 | |
平成21年3月1日、南種子町生涯学習の発表会で披露された「鳥さし舞」です。この写真は、種子島のイベント写真でも紹介しているものです。 |
※ 2013年1月19日(土)、南種子町平山広田公民館で行われた宴会で、鳥さし舞を撮影したものです。この動画に中には、中畠さんの見事な鳥さし舞の踊りを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。