河内神社秋季大祭で奉納された上中西之町地域の皆さんが踊ってくれた「ちくてん」です。平成2年茎永上里地域から教えを受け、同年9月24日、西之町公民館の新築落成記念で初披露し、現在に至っているとのことです。
「ちくてん」とは、「作田」(つくるたんぼ)と書き、田植えの様子を表現したものです。「ちくてん」は、元々沖縄に関係しています。昔、沖縄の漁師が平山広田に避難した折に、住民に大変お世話になったお礼に、伝授したものといわれています。
「ちくてん」は、田植えの様子を優雅に表現しており、本踊りは三つに分かれています。一番はセンスを持っての緩やかな踊り、二番は手踊りの緩やかな踊り、三番はテンポがやや速めの手踊りです。
写真一枚目は、一番目のややテンポの遅い手踊りです。隊形は一重円になっており、ある程度前後に移動しますが、始終定位置の踊りです。歌詞をよく聞いていると、「サーサー」とか、「チトテントンテン」などの調子が聞こえてきます。太鼓、踊り子のリズミカルな踊りが印象に残り、「ちくてん」で一番見所の部分です。これが終わると、「ちくてん」も終了です。
踊り始める前に、河内神社の秋季大祭ですので、奉納の前にお神酒を受けます。このあと、入場し踊りが始まります。 | |
写真は、「ちくてん」の一番目の本踊りです。センスを持っての踊りで、ゆっくりしたテンポです。ちくてんの特徴は、ほとんど定位置での踊りで、移動はごくわずかです。 | |
写真は「ちくてん」の終盤での踊りです。華やかな衣装姿が目立ちます。 | |
「ちくてん」の踊りが終わり、退場です。時計方向に入場位置まで引いてすべてが終わります。 |
※ 2013年10月20日、南種子町上中河内神社の秋季大祭で、上中西之町集落に伝承するちくてんを撮影したものです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:西之町地域に伝承するちくてん平成25年河内神社秋季大祭での奉納踊り】