御崎神社の秋季大祭で奉納された西之中西目公民館の皆さんによるヤートセー(ゴエン節・しぶしせんがめじょう)です。中西目は、西之の小田と前ノ原を合わせた地域です。
ヤートセーなどの踊りは、一般的に口説踊り、中踊りとも呼ばれ大踊りが奉納された後、踊りを奉納していきます。ヤートセーは種子島の各地に存在している代表的な郷土芸能です。
西之校区にはたくさんのヤートセーがあり、各地域で少しずつ踊りが違います。大きく違うところは崩しの部分です。二列縦隊になったり、二重円になったりします。崩しの踊りでは、手踊りで交差する「ゴエン節」と、腰に日の丸の扇子をつけているので、この扇子を使った踊りの「しぶしせんがめじょう」を披露してくれました。他のヤートセーにはない崩しがあります。
中西目のヤートセーは、踊り子が全て男性だけで、女性が混在していません。したがって、男性的な雰囲気のヤートセーを楽しむことができます。ヤートセーは、本踊りと崩しから構成されています。本踊りは原則的に、円形の隊列で踊ります。崩しは短い踊りで、円形や対面で踊ります。写真一枚目は、本踊りで一重円で反時計方向に進行して踊っているところです。太鼓二人、鉦二人、入鼓二人、そして踊り子二十人の合計二十六人で、ヤートセーを披露してくれました。
服装は、黒の衣装姿に頭に日本タオルのハチマキをして、色鮮やかなたすきがけ、そして黒の足袋でワラジを履いています。太鼓だけは薄いピンク色の衣装姿です。踊り子全員で歌いながら進行していき、「ヤートセー」の掛け声が随所に出てきます。踊りに派手さはありませんが、静かで優雅な踊りです。秋空の神社境内いっぱいに「ヤートセー」の掛け声が響いて、哀愁たっぷりの踊りを披露してくれました。
写真は、ヤートセーの本踊りです。円形の隊列で、反時計方向に移動しながら踊っていきます。ヤートセーの歌詞が出て、内側を向いた後の移動の様子です。 | |
写真は、ヤートセーの崩し「ゴエン節」の踊りです。対面になり手踊りが特徴で、踊り子同士、交差しながら入れ違いになります。 | |
写真は、ヤートセーの崩し「しぶしせんがめじょう」の踊りです。対面になり扇子を持っての踊りです。これが終るとヤートセーも終了です。 |
2023年(令和5年)10月29日(日)、南種子町西之御崎神社の秋季大祭で奉納された中西目集落に伝承するヤートセーを紹介しています。なお、動画の中には、ヤートセーの本踊り、崩し、退場などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:ヤートセー「ゴエン節」・「志布志千亀嬢」4年ぶりに復活奉納踊り!御崎神社令和5年度秋季大祭】
※ 2017年11月3日(金)、平成29年度南種子町ふるさと祭会場で踊られた中西目集落に伝承するヤートセーを紹介しています。なお、動画の中には、ヤートセーの入場、本踊り、崩し(志布志千亀嬢、しょんがばぁ)、退場などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:ヤートセー南種子町ふるさと祭での踊り中西目地域2017年】
※ 2017年10月29日(日)、南種子町西之御崎神社の秋季大祭で奉納された中西目集落に伝承するヤートセーを紹介しています。なお、動画の中には、ヤートセーの入場、本踊り、崩し、退場などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:ヤートセー御崎神社秋季大祭での奉納踊り中西目地域2017年】