安城踊り大踊り

勇壮な安城踊りに感激

安城踊りの本踊り
【撮影場所】
鹿児島県南種子町西之崎原門倉岬御崎神社境内
【撮影日時】
2015年10月25日(日)/12時48分〜13時52分
【奉納場所】
南種子町西之崎原門倉岬御崎神社
【奉納時期】
毎年旧暦9月19日
【アクセス方法】
南種子町役場前の町道を門倉岬に向かって走ること、約15分でこの地に着きます。

【踊りの説明】

御崎神社の秋季大祭で奉納された西之中西目公民館の皆さんによる踊りです。ところで、中西目は前ノ原と小田部落を合せて呼んでいます。安城踊りの中でも百姓踊りに属します。

踊りの服装は、頭に花笠をかぶった踊り手が十八人、入鼓九人、そして鉦九人です。またハチマキをした艶やかな衣装を身に着けた太鼓七人がいますので、全体では二十六人の踊りです。衣装も派手さと地味さとが混在しているので、独特の雰囲気があります。

大踊りの安城踊りは組踊りになっており、一組は出端(では)、本踊り、崩し、引端(ひきは)の構成になっており、これを三回(三組)踊っていきます。一組の踊りは約十五分くらいですので、全体では四十五分の大踊りになっています。したがって、きちんとこれを守っているかは注意深く見ると分かってきます。

今回、御崎神社の秋季大祭での一番庭での奉納踊りとなりました。一枚目の写真は、一組目の本踊りです。隊列は円形で、花笠は反時計方向に進行、太鼓は時計方向に進行しながら踊ります。

大踊りの特徴は、太鼓と花笠が二重円で移動しながら踊る時、それぞれの進行方向は正反対に移動していきます。また、笠の皆さんは唄を唄いながら踊っていきます。「イヨ〜」、「ヨオ〜」とか掛け声が頻繁に出てきます。太鼓や鉦の音が途絶えることもなく、境内に響きわたります。民族的な響きが何とも言えないほど哀愁を感じさせてくれます。

安城踊りの出端 安城踊りの出端です。太鼓の頭が先頭に躍り出てきます。この後、花笠や太鼓が円形の隊列になりながら出てきます。
内周の鳴り物 安城踊りの本踊りです。内周の鳴り物です。内側の鳴り物鉦と入鼓は、反時計方向に移動しながら踊ります。
内周の鳴り物入鼓 内周の鳴り物入鼓です。小さなばちで両面を叩いて音を発します。特に、大踊りは執拗な繰り返し踊りです。
安城踊りのくずし 太鼓とは長さが垂直になることもあります。安城踊りの見どころでもあります。緩急に富んだリズミカルな踊りです。
安城踊りの引端 安城踊りの一組目の終盤です。太鼓と笠が対面となり、この後退場します。
安城踊りの退場 安城踊りの退場です。なめらかな曲線美が魅力です。最後まで、大踊りを楽しめます。

※ 2015年10月25日(土)、南種子町西之御崎神社の秋季大祭で奉納された中西目集落に伝承する大踊り安城踊りを撮影したものです。なお、動画の中には、太鼓の頭による安城踊りの魅力についてのお話し、各大踊りの出端、本踊り、崩し、引端などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:大踊り安城踊り御崎神社秋季大祭での奉納踊り2015年

 

【過去の画像】

安城踊り〜本踊り 2011.10.15
安城踊り〜本踊り 2011.10.15(御崎神社境内にて)
安城踊り〜崩し 2007.10.28
安城踊り〜崩し 2007.10.28(御崎神社境内にて)
2015.10.29〜