広田石塔祭

マキを食べると元気になると言われています

広田石塔祭り施餓鬼供養
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡南種子町平山広田集落内
【撮影日時】
2024年(令和6年)8月15日(木)/16時18分〜17時20分
【行事場所】
広田集落石塔祭場所
【行事時期】
毎年八月十五日、午後五時より
【アクセス方法】
南種子市街地から国道58号線を経由し、平山を経由して種子島宇宙センターへ向うと、広田遺跡跡地50m手前の石塔祭の案内板があります。南種子町市街地から約20分。中種子町市街地から約25分。

【祭りの説明】

広田石塔祭は、毎年お盆の終わる八月十五日の午後五時から行なわれており、南種子町の文化財に指定されています。道路沿いに案内板があるので、祭がどのようなものか分かるようになっています。

道路から階段を上がると、入口付近に文化財の標柱があります。祭場所にはニガダケで作った四角の棚を七つ、左に二つ、そして中央に見えている少し大きな棚を作っています。また、線香を立てるマダケで作った線香立もあります。棚の前には、お神酒や水のこ、やかんなどを置いています。棚などは当番制で準備しているとのことです。

午後4時を過ぎた頃から、各家庭から小かごにバショウやエンガ(ホウセンカの花)などを刻んだものやマキ(ハナミョウガの葉に米の粉をくるんで作った一種の団子)、線香などを持って集まってきます。マキは棚の上に吊るしています。

そして、予定時間の5時になると、法華宗善福寺の師匠さんが、中央の大きな棚の前に座わり、読経を唱えていきます。いわゆる施餓鬼供養です。読経は約十二分くらいです。読経が終わると師匠さんが前の棚の上に水のこをのせ水をかけ供養します。写真一枚目は、読経を唱えているところです。参列者は、手を合わせて拝んでいます。読経が済むと中央の棚に水をかけ、メインの祭は終わりです。読経が終わった後、残りの小さな棚がありますが、師匠さんが南無妙法蓮華経とお説教しながら一つずつ水をかけて供養します。

師匠さんの読経が終わると、参列者全員が水のこを棚に乗せ水をかけていきます。最後に吊るしてあったマキを参列者に配り、祭場で食べることになります。ここでマキを食べると元気になると言われています。

先祖の霊をここで祭ったあと、寺に行きその後は各家庭で墓に向かいます。地域によって色々なお盆のお祭りがあるのですね。貴重な祭を見せて頂きありがとうございました。

竹製の線香立てに線香に火をつけて焼香 祭会場入ると、竹製の線香立てに線香に火をつけて焼香します。また、札を立てます。
重箱に入った「水のこ」 写真は、重箱に入った「水のこ」です。読経が終わると、棚の上にまかれるのです。
魔よけの札 写真は、魔よけの札を写しています。札には、「南無妙法蓮華経精霊盂蘭盆会水向菩」と書かれています。
棚に供えるホウセンカの花 中央の大きな棚の横にホウセンカを刻んだ水のこを置いています。読経が終わると、棚に供えます。どうして、ホウセンカなのか、理由は分かっていません。しかし、ホウセンカの花言葉は、「私に触れないで」と言われています。ホウセンカに触れるとはじけてしまうので、それが由来になっています。はじけることが魔除けの効果になっているのでしょう。地元では、はじけることで、子孫繁栄があるのではといわれています。
ところで、刻んだものは「水のこ」と呼ばれています。昔、飢饉になったとき、白米を使うことが出来なくなったときに代用したのではといわれています。
マキを吊るす参列者 師匠さんの読経が始まる前の状況です。参列者は、マキを吊るしたりします。お祭りが終わると、供え物として吊るしてあったマキは、参列者に配ります。大変あっさりした味になっており、ヘルシーな食物です。ここでマキを食べると元気になると言われています。
なお、マキの作り方は、ここで詳しく紹介しています。
お盆のマキの作り方・食べ方
施餓鬼供養の読経 施餓鬼供養の読経です。うちわ太鼓をもって、唱題行が始まります。唱題行が始まると、南無妙法蓮華経と周囲の人たちも声に出しています。そして、読経が終わると、前方の棚に師匠さんが南無妙法蓮華経とお説教しながら、水のこと水で供養します。そのあと、一般参列者も水のこと水をまくことになります。
読経を聞く参列者 お祭には、大人から子どもまで参加しています。読経が始まると、静かに聞いています。読経が終わると、棚の上に水のこをまいたり、水をかけたりして供養します。
棚にのせられた水のこ 棚に水のこをのせ終え供養も終了です。マキを食べ終わると、参列者も自宅に戻ります。お祭り会場も静かになります。

2024年(令和6年)8月15日(木)、南種子町平山広田集落で行われた精霊送り広田石塔祭盂蘭盆施餓鬼供養読経をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、石塔祭の棚、施餓鬼供養、水のこと水のこ供養、マキを食べる様子及び参加者の感想などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:広田石塔祭 集落民が集まり祖先の霊を供養するお盆の行事令和6年盛夏

2019年8月15日(木)、南種子町平山広田集落で行われた精霊送り広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養読経をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水のこ供養、マキを食べる様子及び参加者の感想などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養2019年盛夏

2018年8月15日、南種子町平山広田集落で行われた精霊送り広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養を紹介しています。この動画の中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる様子及び感想などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養2018年盛夏

 

2017年8月15日、種子島の南種子町平山広田集落で行われた精霊送り広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養を紹介しています。この動画の中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる様子及び感想などを収録しています。なお、終盤で、映像の一部に蜘蛛の巣の引っ掛かりが写っています。ご了承ください。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養2017年盛夏

 

2016年8月15日、種子島の南種子町平山広田集落で行われた精霊送り広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養を紹介しています。この動画の中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる様子及び感想などを収録しています。なお、終盤で、映像の一部に蜘蛛の巣の引っ掛かりが写っています。ご了承ください。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:広田石塔祭り盂蘭盆施餓鬼供養2016年

2015年8月15日、種子島の南種子町平山広田地域で行われた石塔祭りを撮影したものです。この動画に中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる姿などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:南種子町広田石塔祭り2015年ダイジェスト

2014年8月15日、種子島の南種子町平山広田地域で行われた石塔祭りを撮影したものです。この動画に中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる姿などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:南種子町広田石塔祭りドキュメント2014年

2012年8月15日、種子島の南種子町平山広田地域で行われた石塔祭りを撮影したものです。この動画に中には、石塔祭りの棚、施餓鬼供養、水のこと水の供養、マキを食べる姿などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:広田石塔祭り(南種子町広田)

【過去の画像】

広田石塔祭(2019.8.15)
広田石塔祭 2019.8.15
広田石塔祭(2018.8.15)
広田石塔祭 2018.8.15
広田石塔祭(2017.8.15)
広田石塔祭 2017.8.15
広田石塔祭(2016.8.15)
広田石塔祭 2016.8.15
広田石塔祭(2015.8.15)
広田石塔祭 2015.8.15
広田石塔祭(2014.8.15)
広田石塔祭 2014.8.15
広田石塔祭(2012.8.15)
広田石塔祭 2012.8.15
広田石塔祭(2011.8.15)
広田石塔祭 2011.8.15
広田石塔祭(2010.8.15)
広田石塔祭 2010.8.15
広田石塔祭(2009.8.15)
広田石塔祭 2009.8.15
広田石塔祭(2008.8.15)
広田石塔祭 2008.8.15
広田石塔祭(2007.8.15)
広田石塔祭 2007.8.15
広田石塔祭(2006.8.15)
広田石塔祭 2006.8.15
2014.8.15〜