平成19年度湊地区恵比寿祭で奉納された「網引き狂言」です。「網引き狂言」は、物語風に展開されていきます。今から二十六年前に復活され、現在に至っています。
「網引き狂言」を簡単に説明しますと、「時は七百〜八百年前、日向の国からこの湊に流れ着いた篠塚屏風左衛門が網引き奉行に偽せて、地域の網引き人をいじめていきます。そこへ通りがかりの侍、阿波田小太郎(あわだのこたろう)が現れ、父源太の敵をとるため屏風左衛門と対決していきます。阿波田小太郎は、みごと父の敵を討つことができ、網引き人も自由に解放され物語が終了する」というものです。
写真一枚目は、網引き人をいじめている様子です。「もっと網を引け!」とか、屏風左衛門が網引き人に言っているところです。そのあと屏風左衛門は、この場を去っていきます。残った網引き人は、不満をぶち上げていき、仕方なく、他の網引き人を小屋から呼ぶことになります。その後屏風左衛門が再び出てきて、網を引かせていきます。網引き人の一人が、屏風左衛門に酒をもっていき、屏風左衛門は、二合の焼酎ペットボトルを投げ捨て、それを網引き人が取りに行き、小屋の前で飲んでいきます。
民族的な衣装姿、演技も半端じゃなく大変見ごたえのあるものでした。最後は、湊で獲れたカマスを観覧者に投げ配っていきます。
屏風左衛門が網引き人を呼び寄せ、その網引き人が小屋から仕方なく出てくるところです。 | |
屏風左衛門の前で、仕方なく網引きを行っているところです。昔の言葉で話しているので、聞いていてあまり意味が分かりません。演技も半端じゃなくて、大変面白く見せてくれていました。 | |
網引き人の一人が、屏風左衛門に酒をもっていきます。しかし、屏風左衛門は、二合の焼酎ペットボトルを投げ捨ててしまいます。それを網引き人が取りに行き、小屋の前で飲んでいるところです。 | |
通りがかりの武士阿波田小太郎と、屏風左衛門が対決をしていきます。しかし、簡単に屏風左衛門の仇を打つことはできません。一時、屏風左衛門に切られることもありました。 | |
しばらく対決シーンが続きますが、通りがかりの武士阿波田小太郎が、見事、父源太の敵を取ったところです。 | |
屏風左衛門が討たれ、網引き人に自由が帰ってきます。網引き人も大いに喜び合います。 | |
網引きで獲れたカマスをかごから取り出し、観覧席に向かって投げ配っているところです。それを取ろうと、皆さん必死で捉まえていました。 | |
網引き狂言の演技を見せてくれた皆さんです。真迫の演技に素晴らしい感動を与えてくれました。 |