岬八幡神社の秋季大祭で奉納された上方地域に伝承されているひょうたん踊りです。島間上方地域は、向方と大久保地域を合せた集落です。太鼓三人、入鼓、鉦がそれぞれ二人ずつ、黒を基調とした衣装姿の踊り子が十五人の合計二十一人で踊りを披露してくれました。
ひょうたん踊りも各地に伝承されており、踊りの隊形はほとんど同じですが、身に着けている衣装が大きく違います。京都や大阪などから昔伝承されたのではないかと言われています。歌詞にも関西地区の地域名などが出てきます。ひょうたん踊りは、一般的に約十分ほどの踊りです。ひょうたん踊りも中踊りに属し、出端、本踊り、崩し、引端の部分から構成されています。
写真一枚目は、ひょうたん踊りの本踊りです。内側には、太鼓、鼓、鉦が踊り共に時計方向に進行していきます。前進しながら踊っていますが、体制を崩し腰に付けているひょうたんが地面に着くほど腰を低くして踏ん張ったりもします。ひょうたん踊りの中で、一番見ごたえのある踊りの瞬間です。本踊りが終わると、更に腰を低くして踊る短い崩しの踊りがあります。
写真は、ひょうたん踊りの出端です。鳴り物の太鼓と同時に踊り子の頭が出てきます。そして、次第に円形の踊る隊形に変化していきます。 | |
写真は、ひょうたん踊りの本踊りの前半部分です。腰の高さもあまり低くはありません。 | |
写真は、ひょうたん踊りの終盤の踊りです。踊り子の腰の高さもだいぶ低くなってきます。 | |
写真は、ひょうたん踊りの終盤の崩しです。本踊りに比べて、更に体形を低くして踊っていきます。本踊りと体形が少し違っています。これが終わると、ひょうたん踊りも終了です。 |
※ 2015年11月3日、南種子町ふるさと祭でのひょうたん踊りを紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:ひょうたん踊り 島間上方集落ふるさと祭での踊り】