風本神社の秋季大祭で奉納された、田之脇地域に伝承されている「棒踊り」です。「棒踊り」の由来は、今から百三十年前(明治十八年)、山川から岳之田地域に移住してきた松木甚助氏によって、山川にあった棒踊りを岳之田地域に伝承し、その後縁故関係にあった田之脇地域に伝えられたと言われています。
服装は、頭に白くて長いハチマキと色違いの鮮やかなタスキがけ、腰に黄色の帯び、白いズボン下を履き、前掛けをして足はケハンに手製のワラジを履いています。それぞれ六尺の棒、三尺の鎌を持って踊りを披露していきます。三組十八人で踊りますが、女性、中学生、高校生も加わっています。したがって、年齢も幅広い年代で踊ってくれました。
田之脇地域の棒踊りは、入場、本踊り、退場から構成されています。まず、六尺の棒は右肩に担ぎ、三尺の棒は左腰に当てて三列縦隊で入場してきます。入場が終わると、踊る間隔に整理したあと、二回本踊りを奉納してくれます。
一枚目の写真は、本踊りの様子で、左右の三尺の棒同士が六尺の棒を押さえ込んでいるところです。踊りも巧みに前後左右にすばやく移動しながら棒同士が打ち合いになります。本踊りは、二回繰り返されたあと退場します。
棒踊りの入場です。本来ならば、男同士の踊りで、勇ましく胸を張り、堂々とした姿なんですが、最近は、少子化に伴い、女性や生徒も加わっているので、穏やかな雰囲気になっています。これが終わると本踊りです。 | |
前方の唄い手と太鼓です。入場から退場まで棒踊りの唄を歌っていきます。 | |
三尺と六尺の棒を持っての踊りです。グレーの棒が六尺です。六人一組で踊ります。前列踊り子が後列踊り子の棒を押さえ込んでいるところです。 | |
棒踊りには、女性も参加しています。棒踊りのポイントは、常に棒の先端部に目線を持っていくことです。そうすると、勇壮で見事な棒踊りができます。 | |
棒踊りは、前後左右息の合った動作も魅力です。踊りは、二回繰り返して終了します。 | |
本踊りを二回踊り終わると、退場です。入場とは雰囲気が違い、少し踊り疲れた様子と踊ってほっとした感じもあります。 |
2023年(令和5年)10月28日(土)、西之表市現和風本神社の秋季大祭で、4年ぶりに復活奉納された田之脇地域に伝承する棒踊りを紹介しています。この動画に中には、踊り子の意気込み、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:田之脇棒踊り 4年ぶりの復活奉納踊り!風本神社令和5年度秋季大祭】
※ 2018年10月27日(土)、西之表市現和風本神社の秋季大祭で奉納された田之脇地域に伝承する棒踊りを紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:田之脇棒踊り 風本神社秋季大祭での奉納踊り2018年】
※ 2015年10月24日、西之表市現和風本神社の秋季大祭で奉納された田之脇地域に伝承する棒踊りを撮影したものです。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:棒踊り風本神社秋季大祭での奉納踊り2015年田之脇地域】
※ 2012年10月27日、西之表市現和風本神社の秋季大祭で奉納された田之脇地域に伝承する棒踊りを撮影したものです。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。