平成25年河内神社の秋季大祭で奉納された焼野公民館によるひょうたん踊りです。この踊りは、13年前、焼野集落の有志により、茎永の阿羅多経集落から手ほどきを受け、焼野に広めたと言われています。ひょうたん踊りは、南種子町の各地域に伝承されている郷土芸能です。
このひょうたん踊りは、観衆の笑いを誘う踊りになっています。踊り自体は、見るからに単純な踊りに見えるので、それだけに笑いを誘う踊りにするには、所作が難しい面があります。今回は、小学生にも参加をしていただき、20名で奉納することになったといいます。
ひょうたん踊りの隊形は、どこの地域も一重円の隊列になっていますが、身に着けている衣装に違いは、ほとんどありません。ひょうたん踊りは。関西方面から昔伝承されたのではないかと言われています。歌詞にも関西地区の地域名などが出てきます。ひょうたん踊りは、一般的に約十分ほどの踊りです。ひょうたん踊りも中踊りに属し、出端、本踊り、崩し、引端の部分から構成されています。
神社入口から入場し、次第に一重円の隊列になっていきます。本踊りは、半時計方向にゆっくりと移動しながら踊っていきます。写真一枚目は、ほぼ円形の隊列になり入場から切れ目なく本踊りが始まっているところです。進行方向は時計方向にゆっくり移動していきます。こっけいな民族衣装など哀愁に満ち溢れている郷土芸能でした。
写真は、出端の部分です。踊り子の頭が最初に出て、踏ん張る踊りを見せてくれます。これが終ると全員入場し、一重円の隊列になり本踊りが始まります。たいへんこっけいな踊りを楽しめます。ひょうたん踊りの一番の見どころで、ここで観衆を引き付ける仕草が大事となってきます。 | |
写真は、ひょうたん踊りの終盤の踊りで、崩しの場面です。この写真だけ見ると、ヤートせーの踊りに似かよっています。左手を垂直に曲げ、そのとき、右手を水平に左ひじへ添える仕草です。注意深く観察すると、郷土芸能には、何か、共通点が見えてきます。 | |
写真は、ひょうたん踊りの本踊りです。鳴り物の太鼓、鉦、入鼓です。なお、鳴り物は、二名ずつ構成されています。 | |
写真は、ひょうたん踊りの本踊りが始まった直前の踊りの様子です。前半は、ややゆっくりとしたテンポになっています。 | |
写真は、ひょうたん踊りの崩しの終盤です。このあと、踊り子も退場です。 |
※ 2013年10月20日、南種子町上中河内神社の秋季大祭で、上中焼野地域に伝承するひょうたん踊りを撮影したものです。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:焼野地域に伝承するひょうたん踊り平成25年河内神社秋季大祭での奉納踊り】