種子島青果せり市場(冬)

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2011年最後の競り

平成23年12月30日早朝、西之表市天神町にある青果市場へ出向き、種子島の冬の農産物の競り状況を取材してみました。2011年最後の競りとなり、種子島公設地方卸売市場の役員であるＪＡ種子屋久西之表事業本部の鮫島参事も訪れ、買人を前にあいさつしました。そのなかで、今年は東日本大震災の影響を受け大変だったことを述べていました。そのあとせり人が鐘を鳴らし、種子島での最後の競りの開始を宣言しました。

最後ということで、前日までに比較して、青果の入荷は減少しているとのことでした。なお、12月29日に行なわれた、主なせり値は次のとおりです。

品　　　　目	数　　量	高　　値	安　　値	品　　　　目	数　　量	高　　値	安　　値
大根	133本	53	16	ラッキョウ	7kg	840	630
キャベツ	5ケース	840	53	のり	6Kg	1890
葉ねぎ	16kg	525	210	浜せり	2Kg	1470
きゅうり	266本	74	47	つくね芋	3Kg	158
里芋(赤芽)	24Kg	231		大バ漬	4Kg	105
甘しょ	631kg	158	32	春菊	36束	74	42
バレイショ	57kg	95	32	だいだい	13個	5
キヌサヤ	12Kg	1260	630	スプレー	4550本	59	19
スナップ	40kg	420	320	ドラセナ	210本	84	53
グリンピース	3kg	1575		実花	36本	2
そら豆	3kg	210		ヤツデ	1本	53
ほうれん草	73束	137	126	鉢物(シクラメン)	6鉢	420
ナッパ	26束	105	95	鉢物(ポソアンサツ)	8鉢	158
春菊	21束	84		苗物(花)	140ポット	63	11
スティックブロッコリー	77袋	137		いちご(さがほのか)	29パック	630	420
ポンカン(箱)	158ケース	1365	473	々(とよのか)
ポンカン(ネット)	196ネット	1628	315	しめ縄	44本	840	735

なお、青果市場については種子島公設地方卸売市場(0997-22-0216)へお問い合わせてください。

買人による下見・情報交換	しめ縄	ポンカン

2011年、最後の競りということで、入荷量も多いのかと通常は思いがちですが、この日は少ないのです。前日、前々日に入荷が集中しています。最後に残ってしまうのを嫌うため、早めに出してくるというのがその理由です。	お正月用に門松やしめ縄は欠かせません。競りでもすぐに落とされるのかと思っていましたが、今年は異変がありました。	冬物の特産品といえば、ポンカンです。西之表市古田のものです。人気があるので、すぐに競り落とされていきました。
山芋	新鮮野菜	キク

写真右は、やまいもです。山に植えてあると聞きました。長いもので1メートルはあります。見事なやまいもでした。せりでもすぐに落とされていきました。	正月には欠かせないものばかりです。菜っ葉、春菊、ほうれん草などです。写真右にねぎもあります。せりでもすぐに落とされていきました。	正月に欠かせないキクです。鮮やかな白です。茎の短いものは、やや値段的に低下しており、買う人の立場であれば、長いのがいいとのことでした。
だいこん	サワーポメロ	鮫島参事のあいさつ

冬の食材に大根も欠かせません。おでんにしたり、漬物にしたり、煮付けにしたりと利用も色々です。欠かせない食材はすぐに競り落とされますよ。	種子島でもサワーポメロは出荷されているんですね。今回初めて見ることができました。これは、だいだいの代わりに利用されるということでした。これもすぐにせり落とされていきました。	せりは午前8時から行われます。その前に、今年最後のせりということで、ＪＡ種子屋久西之表の鮫島参事の挨拶がありました。東日本大震災で影響を受けて大変な年だったことや、これからの事業などを話してくれました。
鐘を鳴らし今年最後の競りが開始	アオノリのせり	ポンカンの競り

2011年最後の競りのはじまりです。まず、しめ縄からせりが開始されましたが、残念ながら門松とともに、ほとんどが競り落とされずに残るという異変がありました。	買人は、数字をあらわした手を上げて、競りを行います。そして、競り人は、瞬時に高値をつけた買人を確認していきます。写真は、アオノリのせりです。これから海のものの旬の味が期待されます。	ポンカンのせりです。冬のお土産やお正月用ということで、大変人気があります。買人に人気があり、すぐさま競り落とされていきました。

【撮影場所】: 鹿児島県西之表市天神町種子島公設卸市場
【撮影日時】: 2011年12月30日(金)/6時50分～8時11分