ハハコグサ

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ハハコグサ牧草畑
ハハコグサ牧草畑
【 特   徴 】
ハハコグサは、秋に芽生えてロゼットの状態で越冬し、春に茎を伸ばして花を咲かせる越年性の一年草(二年草)です。中国から東南アジア、インドまで分布し、日本にはムギ類の栽培とともに朝鮮半島から伝来した史前帰化植物の1つといわれています。春の七草で、御形(オギョウまたはゴギョウ)と呼ばれるのはこの草です。
春の七草粥でおなじみですが、畑に生えると農家を困らせる雑草となります。中心に株があり、それが放射状に枝分かれています。(写真のものは直径約五十センチ)
通常、畑の土手や縁周辺にやや群れを成していることもあります。少し荒れてくると、中まで侵入します。花期は、4〜6月ですが、種子島は暖地なので、3月には花を咲かせています。
※ 史前帰化植物⇒水田や畑などの耕作地に生育する植物あるいは雑草は、農耕栽培の伝播にともなって一緒に移動したもの。
【 除草方法 】
土手周辺の除草は、刈払い機で処理できます。土が柔らかいと、人手で茎をもって引き抜いて除草できます。
なお、除草剤を使用する場合は、キク科一年生に効果のある農耕地用のものを使用し、雑草の生育期間に散布するのが適度とされています。
【 除草剤一口メモ 】
ラウンドアップ⇒除草剤の代名詞といわれるくらいに世界中で使用されています。アメリカの企業モンサント社が、1970年に開発し、日本では1980年代に導入され、誰もが知っている除草剤です。
「根まで枯らす」というキャッチフレーズの通り、枯らす評価は、高いです。枯らした後の再生も良好で、雑草によっては一年後もほとんど生えることもないほどです。
散布して少し遅めに効果が出てくるので、追加散布しないように注意が必要です。

2014.4.4〜