下二ツ川橋〜中種子市街地

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下二ツ川橋付近 GWということで散策をすることにしました。今回は、中種子町牧川の下二ツ川橋から中種子市街地までの約12キロの散策です。天気は快晴に恵まれていましたが、やはり霞がかかり見通しはよくありません。少し西よりの風が吹いていましたので、涼しさもあり快適に行えそうです。

 牧川から深川にかけては西之表と中種子とのちょうど中間付近にあたります。この周辺は、国道の改善工事が行われています。1枚目の写真は、下二ツ川橋付近を写しています。下二ツ川橋は、平成18年6月に完成しています。ここから沖合いを見ると、漁船は1隻見えています。潮時になっているので、ナガラメの密漁監視する黄色の小旗をつけた車が巡回しています。周辺には、ハマヒルガオ、ミヤコグサ、スイバ、ジシバリなどの草花が咲き乱れています。

 橋を過ぎると、国道から左に少し入り込んだところに種子島で唯一の健康酢の工場があります。このホームページの「甘藷栽培」で紹介していますが、アヤムラサキ芋から紅酢を製造しています。左には、バショウも自生しています。しばらく行くと、左に上牧川のバス停が見えてきます。国道は直線が続いています。そして、少しいくと、右に牧川漁港があります。陸揚げされた船も何隻か見えてきます。この周辺の写真は、「中種子町のふるさとの情景」で、「牧川」で紹介しています。また、港内には人影もなくひっそりとしています。

 漁港を過ぎると、左右の緩やかなカーブがあり、人家が陸側にあります。海岸側を行くと、気持ちいい潮騒が聞こえてきます。陸側にはたくさんのマルバニッケイが自生しています。また、小川があり快いせせらぎも聞こえています。その小川の右となりに牧川のエビス神社があります。更に海岸側には、無人市場や休憩所もあります。そこを過ぎると、牧川のバス停が見えてきます。バス停付近に大甲川に大甲橋が架かっています。この付近は直線道路になっています。この周辺の川もよく氾濫して被害も出ています。

 しばらく進むと、牧川神社の鳥居が見えてきます。左には、「高山七太郎翁紀徳碑」が、鳥居の右には「製糖水車創設紀念碑」、「神社縁起」などの碑があります。周辺の国道沿いには、浜あざみがたくさん自生しており、あざみ取りをするところで知られています。すでに切り取った跡がたくさん残されています。この付近は、緩やかなカーブや直線道路になっています。また、小さな沢があちこちあり、水の流れる音が聞こえてきます。この周辺もマルバニッケイがたくさん自生しています。草ノ木のバス停を過ぎると、先に急な左カーブ、右カーブがあります。海岸に出てみると、3人の姿が見えています。どうやら小石をひっくり返し、「平ガニ」を取っています。モハミ釣りの餌になるのです。

 先へ行き陸側をよく見ると、石積みされたのが見えてきます。昔の道路跡地でしょうか。きれいに積まれています。ここを過ぎると、海岸側にパーキングがあります。近くに「雄龍岩、雌龍岩」があります。道路沿いに案内板がありますが、昨年、約30年間岩の表記が間違っていたとのことで、新聞で報道されていました。また、今までの由来も現在書き換えられています。何かと注目を集めている「雄龍岩、雌龍岩」です。雄龍岩、雌龍岩の反対側に中種子町立星原小学校があります。国道がカーブになっているところです。カーブを過ぎると、海岸には星原小学校のプールが、少し先に新大蟹川橋が架かっています。周辺にはボタンボウフウも自生しています。この付近から左右に人家が多数建ち並んでいます。橋を過ぎると、星原小下のバス停があり、少し先は丁字交差点で、左は種子島空港へ通じています。

 しばらく行くと、左に旧星原中学校の正門が見えてきます。周辺は緩やかなカーブになっています。更に進むと、浜津脇漁港入口が右にあります。釣り人やイカ引きの釣り人が多数訪れる漁港です。現在夕方になると、イカ引きでにぎわっています。アジを使ったり、生きボラを使ったりしてイカを釣るのです。一人、2〜3本の投げ竿を持ってきて、餌をつけて投げ込みイカが引いてくれるのをじっと待つのです。イカが掛かったら、ミサイルを射ち込み、イカを引っ掛けて釣り上げていきます。何かと、釣り人から親しまれている浜津脇漁港です。

南無妙法蓮華経 漁港入口を少し過ぎると、エビス神社が左に見えています。鳥居の左には、「築港記念碑」も建立しています。「築港記念碑」については、このホームページで紹介しています。そちらもご覧ください。しばらく行くと、浜津脇のバス停があり、近くに熊野神社入口、献灯があります。熊野神社についてもホームページで紹介しています。「種子島の神社」をご覧ください。そして、坂元入口のバス停を過ぎると、国道の土手付近には、キンケイギクがボツボツ花を咲かせてきています。左カーブを過ぎると、浜津脇地区の簡易水道施設があります。そのすぐ隣に、写真2枚目の「南無妙法蓮華経」の自然石碑があります。こういう石碑は種子島の各地で見られ、種子島時氏の時に建てられたと推定されます。律宗から法華宗に改宗したことによるものと思われます。

 脇之川のバス停を過ぎると、新脇之川橋が架かっています。脇之川河口付近から長浜海岸で約12キロの砂浜が続いています。国道は緩やかな上り坂になっており、竹之川で少し下りになりますが、再び共生工房猿蟹川付近まで上り坂が続きます。この周辺から、宝来のバス停付近まで、下り坂、上り坂になっており、道沿いには、キンケイギク、ヒルザキツキミソウ、そして、ポピーが少し咲いています。

 宝来のバス停を過ぎ、JA種子島家畜市場前を通り、平鍋、原之里を通って、中種子市街地を目指すことにしました。種子島で唯一の家畜市場で、月に2回、セリが行われています。平鍋へ通じる下り坂を行くと、途中センダンが咲き乱れ、快い匂いがしてきます。ちょうど平鍋橋の手前になります。下り終わると、大渡瀬川に平鍋橋が架かっており、橋周辺は、平鍋の化石公園になっています。大小約30の石を置いてあり、化石を見ることができるようになっています。ここを過ぎると、距離は余りないのですが急な上り坂です。坂を上りきると、人家が左右に見えてきます。十字路を過ぎると、茅葺の休憩所があります。そこを過ぎると、2車線道路に突き当たります。少し先へ行くと、右に平鍋の公民館が見えてきます。道路沿いには、「牧場引戻田地管理之碑」や「申請地配分創成記念碑」などがあります。また、公民館横の道は、長浜海岸に通じています。少し先に納官消防分団の詰所があり、裏山は「ガロー山」になっており、荒神が潜んでいるといいます。みだりに近づくと、たたると言われており、大変こわい山があります。この付近から下り坂になっており、やがて、左右に水田が見えてきます。

 近くの竹山からは、ケンケンの鳴き声が聞こえてきます。大変元気な鳴き声で、今がケンケンの盛りです。途中、深田のバス停を過ぎると、水田にサギがたくさんいるのが分かります。しばらく行くと、右にイヌマキが7〜8本見えてきます。中には立派な大木もあります。その道路を挟んで反対側には、納官神社の鳥居があります。少し先に、中種子町立納官小学校の正門が右にあります。校門付近は、花でいっぱいです。校庭には、大きなセンダンがあり、校門付近まで、花の匂いがしてきます。学校付近から道路は緩やかな上り坂になっており、原之里研修センター付近まで続いています。

旧種子島空港跡  納官地区では、園芸も盛んで、「レザーリーフファン」という花きを栽培しています。種子島のレザーリーフファンは、鹿児島ブランドになっており、今後期待されている園芸種です。主に中種子、南種子で栽培されており、栽培面積も2〜3ヘクタールくらいでしょうか。詳しいことは分かっておりません。道路からそのハウスを確認できます。そして、原之里研修センターを少し過ぎて、右へ行くことにしました。旧種子島空港跡地前を通ることにしたのです。

 右へ行くと、下り坂になっています。下り終わると、ここからず〜っと旧空港前まで緩やかな上り坂になっています。道は狭いのですが、県道589号線です。3枚目の写真は、現在の様子です。空港跡地をどう利用するのか、現在、役所で検討しています。空港が移転してからこの付近は、静かになっています。車の往来もほとんどありません。旧空港を過ぎると、左に伏之前公民館、隣接して伏之前神社があります。そして国道58号線に出てきます。伏之前は、中種子町で一番世帯数が多い地域です。終点のAコープまで残り僅かとなり、天気に恵まれ涼しい風に包まれての散策も終わりになってきました。

※散策日:平成19年5月3日/9:59〜13:41/快晴
ケンケン〜キジ

下二ツ川橋〜中種子市街地の地図牧川」下二ツ川橋をスタート
↓←写真1枚目
「草ノ木」

上之城

浜津脇
↓←写真2枚目
坂元

竹之川

広野

宝来

家畜市場前を右へ(平鍋)

平鍋

原之里

原之里研修センター先を右へ(伏之前)
↓←写真3枚目
伏之前

松原

横町」Aコープ中種子店終点