ドラメルタン号は上海から香港に向う途中暴風に遭い明治二十七年四月二十五日下中前の浜に漂着した乗組員二十九名のイギリス貿易帆船です。
下中の人達は異様な風貌の異国人に驚いたが才川周ヱ門宅ほか二軒の民家に乗組員を収容し手厚く介抱しました。
同年五月十八日イギリス東洋艦隊から六隻の軍艦が到着船の修復を終えて八月十六日長崎へ廻航されたがこの間の温情に感激した乗組員は別れを惜んで時計花びん額縁など数々の品物を贈り帰国後は滞在中の謝礼を送金していました。
このことを記念して、前之浜海浜公園に記念碑が建てられています。