平成29年6月3日(金)、西之表市西之表字下小牧9819-2 所在の旧上妻家住宅の一般公開が行なわれました。今回、6月10日まで行われます。
旧上妻家住宅に残存されていた貴重な資料や具足類などが展示されています。
ところで、鎌倉幕府の守護・地頭の設置により、大浦口氏が種子島の統治者に任命されるが、大浦口氏は、鎌倉に残り、筑後の国上妻家真を代官として派遣した。上妻氏は、全島を三郡に分け、三入道(高野・野間・熊毛)を置いて治めさせた。
その後、鎌倉幕府は、平清盛公の曾孫信基(種子島氏初代)を南海十二島の領主として配流した。ここに種子島姓が始まる。
その後、種子島氏家臣団の説得を受けそれまでの支配者上妻氏は永代家老職となります。
旧上妻家住宅は、「森の峯」と呼ばれ、種子島の各地にある上妻家の総本家といわれる。その証として、各郷の上妻家系図がこの住宅に残されていた。その系図によると、上妻家の始祖は、「天智天皇より大職官吏冠に任ぜられ、藤原姓を賜り、鎌足公を始祖」としている。
その旧上妻家住宅の展示品などを写真と動画で掲載しています。
なお、文化財については、種子島開発総合センター(0997-23-3215)へお問い合わせてください。
こちらは、旧上妻家住宅主屋です。
旧上妻家住宅入口です。階段奥が答申された門です。
こちらは、玄関入口にあるかめ類です。中央の薩摩焼のかめは、天井に安置されていたもので、しょうゆみたいなもので液体になっています。臭いも相当ありますが、熟し切った感じです。
こちらは、柱の梁にある「袖がらみ」です。これは、江戸時代罪人を捕まえるために使われた捕獲道具です。ほかにも槍などが置いてあります。
こちらは、和室8畳北側の襖です。特徴的なのが木製です。
こちらは、和室8畳飾り棚にある上妻家伝世の筋兜です。
こちらは、和室8畳にある投壷です。
こちらは、鎧櫃、陣笠、胴です。戦闘の時に使う道具です。
こちらは、鎧です。戦闘の時に使う道具です。
写真は、面頬です。顔面と喉を保護する道具です。そのほか、刀差しや手を保護する道具などです。
こちらは、上妻家の具足です。大変立派なもので威容を感じます。
棟札です。この住宅の屋根から発見されたもので、寛延4年の年号が記されていました。島内では、最古級の住宅となった。
火縄銃と矢です。火縄銃は、江戸時代の薩摩筒で、7匁5分です。
こちらは、鉄砲に関する道具です。早合、火薬入れ、鉄砲玉などです。
こちらは、新富流鑓十門智合位です。14代島主時尭公は、5歳の時次に家督を譲り、武術を学ぶために上京し、それを裏付ける資料となっているものです。
こちらは、旧上妻家住宅主屋、門の登録証書です。
※ 2017年6月3日、種子島の西之表市西之表字下小牧9819−2に所在する旧上妻家住宅主屋・門が国登録有形文化財となり、今回その展示物が一般公開された模様を紹介しています。この動画の中には、旧上妻家住宅内の鎧、兜、火縄銃、裃、資料などを収録しています。字幕「秘術」は間違いで「火術」が正しいです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。