2009年秋、種子島近海に大量の流木が流されてきました。流木に漁船が衝突する事故や鹿児島・屋久島間に運航している高速船が、10日以上も欠航するなど島民の生活、交通、経済に大きな影響を与えてきました。
海岸に打ち揚げられた大量の流木に各自治体は頭を抱える結果となりました。回収された流木の無料引取りなどを行ってきましたが、いまだに海岸には大量の流木が残されたままになっています。
しかし、流木による被害を吹き飛ばそうと、地域の振興を前向きに取り組む団体も出てきました。今回西之表市のスポーツクラブ設立準備委員会が中心となり、流木を使ったスポーツ大会を行いました。
種目は、流木障害走、流木バランス走、流木重量挙げ、流木大声投げ、流木運搬競争、流木ばん馬競争など、7団体、34名の参加者で行われました。その競技の模様をを紹介しています。なお、種子島流木スポーツ大会については、西之表市体育館(0997-22-1911)にお問い合わせてください。
流木障害走です。子供たちは上手に走り抜けていきました。飛び越えるのもいとも簡単にこなしていました。
今回の競技には、西之表市内の7団体の参加がありました。参加料は、1名200円でした。
メダルは、西之表市内の保育園や幼稚園の園児が流木の輪切りで作ったものです。島興しに園児も取り組んでいました。参加者に配られます。
流木を使ったモニュメントの製作で、優勝者に配られていました。
園児から一般まで幅広い年代の参加がありました。この日は、どんよりした曇り空のもと行われました。
選手宣誓です。精一杯がんばることを誓ってくれました。
競技の前に、災害訓練も行われ、名前を確認したり、怪我の程度など聞き取りなど行われました。
鹿児島で、唯一のプロバスケットボールの選手お二人が紹介されました。左は大山選手、右は溝口選手です。子供たちへの指導も行う予定とのことでした。
流木の重量挙げです。重量別に流木があり、3秒間腰付近に停止させると合格です。女性にとっては、手ごわい流木です。重たいです。
流木を縦に切ったものや輪切りにしたものの上を走り抜ける競技です。高校生ともなると、いとも簡単にバランスよく走り抜けていきました。
重さ20キロの流木を担いでの競技です。「これくらい、何ともないよ」といわんばかりの軽快な走りを見せてくれました。
ばんば競争に使った流木は100キロです。これを4人で引いて走り抜いて行く競技です。若いから、高校生は元気あります。勝気満々の表情を見せてくれました。
競技は、第2組のレースです。力の差は余りありません。引き方で、少し差が出たかな。
男子は、10キロの流木、女子は6キロの流木を投げる競技です。しかし、投げるだけではなくて大声も出ないと順位は上がりません。なかなか遠くまで投げるのは、難しいですね。
表彰式です。流木ばんば競技で優勝したチームです。賞状、メダル、モニュメント、そして副賞として10000円を手にしていました。
閉会式での表彰です。副賞として流木で作ったメダルが贈られました。